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両チームともにスタメンのセンターを欠く状況で、リバウンドが勝敗を分けた。

ラプターズのホーム、エアカナダセンターで行われた第7戦。両チームともスターティングメンバーのセンターを欠くという珍しい状況の中での戦いとなったが、その状況でのリバウンドが勝敗を分けることになった。

ラプターズは、日替わりで最多得点を競い合っているカイル・ラウリーとデマー・デローザンがこの日も躍動し、チームを牽引する。ヒートもスターティングメンバー全員が2ケタ得点を重ね追いすがる。第3クォーターを終わって86-78、ラプターズ8点リードで最終クォーターを迎えた。

最終戦に相応しい展開となったが、最後の最後でラプターズの高さがヒートを粉砕することになった。故障で欠場中のヨナス・ヴァランチュナス。その代わりとなる控えセンターのビスマック・ビヨンボが17得点、16リバウンドの大活躍。今シーズン、パワーフォワードのレギュラーを勝ち取ったパトリック・パターソンも11得点、11リバウンドのダブル・ダブルを記録。その上、13オフェンスリバウンドという驚異的な数字を2人で叩き出した。

散発でリズムを掴めないヒートに対し、ラプターズはセカンドチャンスポイントを次々と重ね、徐々にリードを広げていく。ラウリーが両チーム合わせて最多の35得点、デローザンが28得点。また、デマール・キャロルも2本の3ポイントを含む14ポイントを挙げ、こちらも先発全員が2ケタ得点とチームが機能。第4クォーターを30-11というスコアで締め、ヒートとの死闘は幕を閉じた。

試合を通してフィールドゴールの成功率はほぼ変わらなかったが、ここまで一方的な展開となったのはリバウンド数の違いであった。ヒートの30に対して、ラプターズは50と実に20リバウンドの差。特筆すべき点は、オフェンスリバウンドの差だ。ヒートの7に対して、ラプターズは脅威の20である。これは、単純計算で13回オフェンス機会が増えることを意味している。その結果、ラプターズの攻撃の時間が増え、ヒートは良いリズムを作ることができないまま敗退となった。

初の東カンファレンス決勝へと駒を進めたラプターズ。決勝では、レブロン・ジェームズ、ケビン・ラブ、カイリー・アービングの強力ビッグ3を誇るキャバリアーズとの対戦となる。これで順当に東カンファレンスの1位と2位との対戦となった。