今後帰化する可能性は残されていると報道
マーベリックスのファイナル進出の大きな要因の1つは、ルカ・ドンチッチ、カイリー・アービングの2大エースに続く選手たちの底上げだ。特に後半戦以降の上昇曲線に大きく貢献しているのが、シーズン途中にトレードで加入したPJ・ワシントン、ダニエル・ギャフォードの2人だ。
208cmのビッグマンであるギャフォードは、ここまでプレーオフ全17試合に先発し平均21.8分出場、9.2得点、5.9リバウンド、1.8ブロックを記録。ティンバーウルブズとのカンファレンスファイナルで5試合で平均10.8得点、6.8リバウンド、2.6ブロックと活躍し、ゴール下の守護神として大きなインパクトを与えたのは記憶に新しい。
これまでギャフォードは、ブルズ、ウィザーズでプレーし、プレーオフ経験はファーストラウンドで敗退したウィザーズ時代(2021年)のみ。今、キャリア最大のステップアップを遂げている彼だが、ここ最近はスロベニアに帰化し、同国の英雄・ドンチッチとFIBAの舞台でもチームメートになる可能性が噂されていた。
そんな中、『NBAインサイダー』のマーク・ステイン氏は、少なくとも現時点でギャフォードに帰化の考えはなく、7月上旬に行われるパリ五輪最終予選にスロベニア代表として出場することはないと報じている。ただ、今後、帰化する可能性は残されているとも伝えている。
スロベニア代表の帰化枠は、ワールドカップ2023、東京五輪などではアメリカ出身のビッグマン、マイク・トビーが担っていた。今回のパリ五輪最終予選の帰化選手は、同じくアメリカ出身で、欧州屈指の強豪マッカビ・テルアビブ(イスラエル)に所属するジョシュ・ネボを起用すると見られている。
五輪最終予選に向け、即戦力を加えることはできないスロベニア代表だが、NBAファイナルが終わったばかりのドンチッチの出場へ向け、サポート体制を強化。現在、マーベリックスでアシスタントコーチを務めるショーン・スウィーニーが代表に加入予定となっている。