広島ドラゴンフライズ

エバンスのクラッチプレーで中地区王者を撃破

Bリーグチャンピオンシップクォーターファイナル、広島ドラゴンフライズが先勝して迎えた三遠ネオフェニックスvs広島の第2戦。

ホームの三遠は1試合に1度しか使えないヘッドコーチチャレンジを開始2分で使ったように、序盤から強い気持ちでプレー。このチャレンジは失敗に終わったが、サーディ・ラべナが2連続でニック・メイヨの3ポイントシュートをブロックして失点を防ぐと、直後のポゼッションではメイヨから個人2つ目のファウルを誘発してベンチへと追いやる。そして、ラべナが自身のスティールからワンマン速攻に持ち込み、3点プレーを獲得して先行した。しかし、前から仕掛けるインテンシティの高いディフェンスが裏目に出てしまい、ファウルがかさんでフリースローから失点を重ねると、船生誠也に2本連続で3ポイントシュートを射抜かれ、21-23と逆転されて第1クォーターを終えた。

第2クォーターに入ると、三遠はインサイドで連続失点し、メイヨのトランジションスリーを浴びて、7点ビハインドを背負ってしまう。それでも、チームの強みである速攻が出始め、コティ・クラークが2本の3ポイントシュートを沈めるなど、一時逆転に成功し、41-43と互角で前半を終えた。

後半に入ると、互いにダブルチームからターンオーバーを奪取するなど、ディフェンスがオフェンスを上回る展開に。これまでと同様に1、2ポゼッション差で推移する中、フィニッシャーとなったデイビッド・ダジンスキーが内外から10得点を挙げる活躍を見せた三遠が14-7と上回り、55-50で最終クォーターへ突入した。

その後もリードチェンジを繰り返す一進一退の攻防は最後まで続く。残り2分、エバンスのフリースローで広島が1点をリードすると、残り20秒には再びエバンスがバスケット・カウントを獲得。ボーナススローを決めることはできなかったものの、同点を狙う三遠の3ポイントシュートを防ぎ切り、69-66で勝利してセミファイナル進出を決めた。

後半から特にディフェンスゲームとなる中、広島は最終クォーターに5本のターンオーバーを誘発。さらに互いに決め手がない中、エバンスにボールを託し続けたことで接戦をモノにした。

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