落合知也

「プレッシャーはありますけど楽しんでプレーしたい」

3人制バスケットボール3×3のパリオリンピック出場権を懸けたFIBA3x3バスケットボールユニバーサリティオリンピック予選2(UOQT2)が明日開幕する。栃木県宇都宮市、宇都宮駅前のライトキューブ宇都宮でのホーム開催。男女いずれも日本代表を含む8チームが参加し、優勝した1チームにオリンピック出場権が与えられる。

今日、前日練習の一部が公開され、男女ともに登録メンバー6人が最終調整に汗を流す姿が見られた。男子日本代表を引っ張る落合知也は、「チーム全員で準備してきましたし、その準備を出すだけです」と意気込みを語る。

男子ではリトアニア、女子ではカナダやオーストラリアといった世界の強豪8チームが集まるUOQT2で、1枚しかないパリ行きの切符を勝ち取るのは至難の業だ。それでも難しい挑戦であることは承知の上で、そのための準備を進めてきた。

「我々のスタイルとして、厳しいディフェンスを10分間やることを一貫して練習してきました。そこの手応えはすごくつかんでいるので、シュートが上手い、パスが上手い、ドリブルが上手いじゃなく、1ポゼッションずつ相手を止めて、ボールを奪っていく。そういうプレーで強豪との差を埋めて、覆すきっかけを作りたいです」

そう語る落合は、この大事な大会を自国開催で戦えることを大いに喜び、「めちゃくちゃ心強いです」と笑顔を見せる。「代表の試合を日本でやる機会がなかったですし、東京オリンピックは無観客でした。日本代表としてファンの皆さんの前で大舞台を経験させていただくのは初めてなので、本当に感慨深いです」

「それが宇都宮の地で、ブレックスに2シーズン在籍させてもらった僕には縁のあるところですし、埼玉も距離が近いのでアルファーズのファンの方も来てくれると思います。プレッシャーはありますけど楽しんでプレーしたいし、仲間にも楽しんでやってもらうように、自分がリーダーシップを取ってチームを一つの方向に進めていきたいです」

保岡龍斗

保岡龍斗「僕たちを後押ししてもらいたいです」

東京オリンピック、ワールドカップといった世界の舞台を落合とともに経験してきた保岡龍斗も思いは同じだ。「この大会を日本でやれるのは当たり前のことではないですし、いろんな方の協力や支えがあってのことです。僕もBリーグでホームでもアウェーでも試合をする中で、声援の力はものすごく大きいと感じていますし、東京オリンピックのラトビア戦で7、8点のビハインドから追い付いた時、あそこで観客の声援があったら勝っていたと本当に思っているんです。今回は相手がボールを持ったらブーイング、僕たちが点を取ったら盛り上がるような応援で、僕たちを後押ししてもらいたいです」

このUOQT2で優勝できなければ、5月16日から19日にハンガリーで行われるオリンピック最終予選(OQT)に回り、参加16チームのうち上位3チームに与えられる最後のオリンピック出場権を争うことになる。いずれにしても、本大会までを見据えれば実戦の中で経験を積み、ミスから学び、成功体験を自信に変えてチームを成長させていかなければならない。明日からのUOQT2は、そのための大きなチャレンジとなる。

落合はこう語った。「僕たちも覚悟、責任を持って戦いますが、苦しい時に本当にファンの皆さんの声援が力になりますし、一緒に戦っている気持ちで応援してもらいたいです」