プレーイン・トーナメントでの番狂わせには不可欠な存在
現地8日、ホークスは左手小指の負傷で戦線離脱していたトレイ・ヤングについて、チーム練習とコンタクトありのメニューへの参加許可が降りたと発表した。ヤングは2月23日のラプターズ戦で負傷し、27日に手術を実施。今シーズンはここまで51試合出場で平均26.4 得点、10.8アシストを記録している。
現在、ホークスは36勝42敗のイースタン・カンファレンス10位で、プレーイン・トーナメント出場は確定している。ここに来てエースのヤングが復帰して数試合の実戦をこなすことができれば、プレーインに向けて一番の懸念材料であるゲーム勘を取り戻すための大きな助けとなる。
そして、ホークスはレギュラーシーズン中になんとかヤングを周囲とうまくフィットさせる最適な方法を見出す必要がある。スタッツが示すようにヤングは、自ら得点を取るだけでなく、チャンスメーカーの役割も担っているオフェンスの絶対的な中心だ。ただ、ホークスのここまでの成績を見ると、ヤングが出場した試合では22勝29敗。逆に彼が欠場した試合は14勝13敗と勝ち越している。
ヤングがいないと間違いなくホークスの得点力は低下する。一方で守備力は向上し、デジャンテ・マレー、ボグダン・ボグダノビッチ、ジェイレン・ジョンソンらを軸としたバランスのとれたオフェンスを展開する。その結果、ホークスは攻守でより粘り強く戦えるようになった。
とはいえ、プレーインを勝ち抜くためにはヤングの力は欠かせない。ヤングの備えるリーグ随一の爆発力は、特に一発勝負においては脅威であり、大一番でアップセットを起こすための鍵となるからだ。今の良い流れに、ヤングをいかにうまく融合できるか。クイン・スナイダーヘッドコーチの手腕が問われる。