ベンドラメ礼生

ともにフィジカルな守備が持ち味の対決は当然のようにロースコアゲームに

秋田ノーザンハピネッツvsサンロッカーズ渋谷の第2戦は、前日と同様に激しい守り合いとなったが、ターンオーバーからの得点で17-10で上回ったSR渋谷が65-63のロースコアゲームを制した。

互いに高確率で3ポイントシュートを決め合う中、 小島元基がフリーのコーナースリーを確実に沈めたSR渋谷が21-18とリードして第1クォーターを終えた。第2クォーターに入ると、インサイドを攻め立てられ、小栗瑛哉に3ポイントシュートを射抜かれ、一時逆転を許す。それでも、相手の長距離砲の精度が落ち始め、7選手が得点を挙げたように、連動したチームバスケットを展開し、39-33と再び突き放して前半を終えた。後半開始早々にリードを2桁に乗せたSR渋谷だったが、タナー・ライスナーに内外から得点され、スティーブ・ザックにセカンドチャンスポイントを許し、0-7のランを受けてしまう。しかし、ベンドラメ礼生がここぞの場面で3ポイントシュートや3点プレーを成功させてリードを保った。

SR渋谷は8点をリードして最終クォーターを迎えたが、インテンシティが上がった秋田のディフェンスの前に、約5分間無得点の時間が続いた。それでもSR渋谷も素早いローテーションでズレを作らせず、プレッシャーを高めたディフェンスが機能し、失点を最小限に抑えた。その結果、1ポゼッション差に迫られることはあっても、同点を許さずに耐えしのいだ。そして、3点リードで迎えた残り1分、逆サイドへ展開しようとしたパスを先読みし、ベンドラメが値千金のスティールに成功。そのまま速攻に繋げてシュートファウルを誘発し、確実にフリースローを沈めた。その後、最後まで粘られたが、ファウルゲームを乗り切り、貴重な勝利を手にした。

秋田の前田顕蔵ヘッドコーチが「ベンドラメ選手にビッグプレーを決められた」と語ったように、ベンドラメは要所で顔を出し続け、ゲームハイとなる20得点を記録。また、結果的にターンオーバーからの得点が勝敗を左右する要素となったが、ベンドラメはこちらもゲームハイとなる5スティールも記録した。

こうした激しい守り合いの場合、ハンドラーには大きな負担がかかるが、SR渋谷はハンドラーの安定感でも秋田を上回った。SR渋谷の指揮官、ルカ・パヴィチェヴィッチは言う。「本当に秋田さんはファウルギリギリなフィジカルでタフなディフェンスをしてきます。その中でボールをどんどん動かしていくのは少し難しいです。 なので、アンソニー(クレモンズ)、(田中)大貴、礼生の3人のハンドラーを用意していました。 この3人のハンドラーを中心に攻めていこうとし、それぞれが相手のディフェンスを読んで、しっかりオフェンスを構築してくれました」

そして、チャンピオンシップ出場を目指すライバルを相手に同一カード連勝を達成したことの大きさを強調した。「秋田さんは前田ヘッドコーチが素晴らしい(ディフェンスの)文化を作って、本当に強く、アグレッシブなチームです。その相手に2連勝できたので、選手たちをしっかり褒めたいと思います。自分たちの全力を出し尽くして戦った、そんな2日間でした」