最終クォーターに10得点2アシストを固めた富樫
千葉ジェッツが『EASL Final Four 2024』の決勝戦でソウルSKナイツと対戦した。
先発は富樫勇樹、原修太、アイラ・ブラウン、ゼイビア・クックス、ジョン・ムーニーの5人。富樫のドライブからアイラの合わせが決まるなど、良いボールムーブから連動したチームバスケを展開し、ムーニーがセカンドチャンスポイントを挙げたことで先行する。ターンオーバーから連続で速攻を許し一時逆転されたが、原の絶妙なアシストからアイラのダンクが決まり、富樫がディープスリーを沈めて21-16で第1クォーターを終えた。
第2クォーターに入ると、フェイスガードを受ける富樫がタフショットを打たされるシーンが増えるなど、オフェンスが停滞し徐々に失速。ボールプッシュからフィジカルを生かしたアタックを連続で受けるなど、トランジションディフェンスが改善できず逆転された。それでも、全体的に3ポイントシュートの精度が上がらない中、富樫のプルアップスリーで締めた千葉Jが37-34とリードし前半を終えた。
後半も拮抗した展開が続く。ターンオーバーから速攻に走られるも、クックスのチェイスダウンブロックが炸裂するなど、千葉Jがディフェンスから流れをつかむ。さらにトランジションスリーを成功させた小川麻斗がダブルチームからボールを奪い、自らワンマン速攻を決めて最大6点をリードした。しかし、ジャメール・ウォーニーのパワープレーを止められず、ドライブする際に連続でターンオーバーを喫したことで再び失速。オジェヒョンにプルアップスリーを許し、51-54と逆転されて最終クォーターに突入した。
開始約2分、富樫のプルアップスリーが決まり同点に追いつくと、その後も接戦は続いた。それでも、この勝負どころで富樫が違いを生む。プルアップスリーに加え、バックドアからのレイアップを決めれば、ムーニーのイージーシュートを演出。富樫の活躍で一歩前に出たが、残り1分10秒に3ポイントシュートを決められ、1点差に迫られた。それでも富樫がファウルゲームで得たフリースローを、『MVPコール』が鳴り響く中しっかりと沈め、72-69で勝利した。
千葉Jは最終クォーターに10得点2アシストを固めた富樫がゲームハイの22得点を記録し、ムーニーが16得点、アイラが12得点で続いた。東アジアの頂点となり、優勝賞金100万ドルを手にした。