プレーオフ通算95試合と大舞台の経験豊富、リーダーシップの面でも頼りに
ベテランガードのパティ・ミルズが、ヒートと契約合意に達したと『ESPN』のエイドリアン・ウォジナロウスキーが報じている。35歳のミルズは今シーズン、ホークスに在籍していたがわずか19試合出場の平均10.6分のプレータイムで、2.7得点と構想外だったこともあり先日、解雇されていた。
ホークスではフィットしなかったミルズだが、15年のNBAキャリアでプレーオフ通算95試合出場、2014年にはスパーズでリーグ優勝に貢献するなど大舞台での経験は豊富だ。また、卓越したリーダーシップの持ち主で、ロッカールームのまとめ役としても頼りになることから、複数のチームが獲得に興味を持っていると見られていた。
昨シーズン、NBAファイナルに出場したヒートは、今シーズンもここまでプレーオフ圏内にいるが、34勝26敗の東カンファレンス7位と思うように勝ち星が伸びていない。昨シーズン終了後にフリーエージェントで移籍した司令塔のゲイブ・ビンセント(レイカーズ)、シューティングガードのマックス・ストゥルース(キャバリアーズ)の穴埋めに苦しむ中、1月下旬にトレードでホーネッツからコンボガードのテリー・ロジアーを獲得。ロジアーは、ここまで13試合出場で平均30.4分出場、13.7得点、5.5アシスト、4.3リバウンドと中心選手の一角を占めている。
さらに2月末にはウィザーズをバイアウトで去ったばかりのデロン・ライトと契約し、今回のミルズ獲得と、ベテランを立て続けに獲得することでバックコート陣の強化を図っている。キャリア通算の3ポイントシュート成功率38.9%を誇るミルズが、昨シーズンのビンセントのように大一番での長距離砲爆発で、チームを勢いに乗せる活躍に期待だ。