バスケットボール女子日本代表は、五輪世界最終予選を2勝1敗のグループ首位で終え、パリ五輪出場権を勝ち取った。2月13日に帰国した一行は記者会見に応じ、大会を終えた気持ちや合宿でのエピソードなどを語った。
#4 川井麻衣(SG/171cm/トヨタ自動車アンテロープス)
トヨタにいる時とは違う役回りだったんですけど、常に準備をして、心身ともに良い準備ができて、コートに立った時間帯は自分の持っている力を思い切り出そうと思い、やり切ることができたと思います。ただ、まだまだ自分に満足することはできていないです。自分のプレーをもっと生かせる強さを持てるように、努力していきたいと思えた大会でした。
3試合出場 7.0分 1.3得点 0.3リバウンド 0.7アシスト
#8 髙田真希(C/185cm/デンソーアイリス)
たくさんの応援ありがとうございました。本当にうれしいの一言です。約12年前ぐらいですかね、ロンドンオリンピックを決めるOQTは最後にカナダに負けて行けなかったです。その時味わった悔しさは今でも忘れられず、過去1番悔しかった時期でした。そういったのを自分も味わいたくないですし、今いる選手にも味わってほしくないと強く思っていたので、リベンジに当たるか分からないですけど、本当にそういった意味を込めて、すごくうれしいと感じています。
3試合出場 21.6分 9.3得点 3.7リバウンド 1.0アシスト
#12 吉田亜沙美(PG/165cm/アイシンウィングス)
ハンガリー戦の最後、宮崎が3ポイントを打ったんですけど、エアボールになって、その後ベンチに戻ってきた時の宮崎の顔を本当に一生忘れられないです。もうすでに泣いてたんで。私もいろんな経験を経て、彼女の気持ちが分かりますし、ホテルに戻ってもずっと「エアボールしちゃった」ってずっと言ってたので、ご飯中に「うるさい!」って言ったんですけど。でも彼女のおかげで追いついたっていうストーリーもあったし、本当にプレーを見てて楽しませてもらいました。そしてカナダ戦もガッツリエアボールしていたんで、ガード陣2人、3ポイントの練習猛をしたいと思います。
3試合出場 13.5分 0得点 1.7リバウンド 3.3アシスト
#15 本橋菜子(PG/164cm/羽田ヴィッキーズ)
私自身の出場時間は少なかったんですけど、ものすごいプレッシャーや責任を背負いながら、それを跳ねのけるぐらいの強さで戦う仲間の姿に、本当にたくさんの勇気をもらいました。このチームの一員でいれたことをすごく誇りに思っています。ハンガリー戦後は重圧がとてつもなかったと思うんですけど、みんなの顔を見て、本当に絶対負ける気はしないって思い、一緒に戦っていました。
1試合出場 2.9分 0得点 0リバウンド 0アシスト
#18 野口さくら(PF/182cm/アイシンウィングス)
初めて代表に選考していただいて、この場にいれたことをすごいうれしく思います。コートに立てた時間は短かったんですけど、ベンチから見るみんなの姿を見て、得られたもの、経験を今後に生かせたらと思います。同級生である東藤(なな子)と星(杏璃)と最後まで一緒に戦うことができなかったのは、思うものもあります。同級生も含め、今までやってきた仲間の思いを次に繋いで生かせていけたら思います。
1試合出場 0.6分 0得点 0リバウンド 0アシスト
#23 山本麻衣(PG/163cm/トヨタ自動車アンテロープス)
本当に夜遅くにも関わらず、本当にたくさんの応援メッセージのおかげでオリンピック出場権を勝ち取ることができました。OQTは3×3で経験して、簡単なものではないというのは分かっていたので、覚悟を持って、チームのために全員で戦い抜くことができました。(馬瓜)ステファニー選手と昨年までやっていたので、代表でこうやってまた再会して一緒にプレーできたことがすごく嬉しかったし、楽しかったです。
3試合出場 32.1分 17.0得点 3.7リバウンド 3.7アシスト
#27 林咲希(SG/173cm/富士通レッドウェーブ)
壮行会の時に、必ず日本に明るいニュースを届けることを宣言した後に、こういう形で皆さんに示すことができて本当にうれしく思っています。また、選ばれなかった選手もいましたし、ケガをして離脱してしまった選手もいるんですが、その人たちの思いを背負いながらも、自分たちはしっかりコートで戦い抜くことができました。12人、一人ひとりがいろんな思いの中で戦ったと思うんですけど、本当に1つになって戦うことができたので、こういう結果が出たんじゃないかなと思います。私がキャプテンとしてここまで合宿からやってきたんですけど、あらためて(馬瓜)エブリン選手の明るい、覇気のあるところ、そういう雰囲気を醸し出すことは大事だと思ったので、私もチームに帰って頑張ります。
3試合出場 28.7分 11.7得点 3.0リバウンド 0.3アシスト
#30 馬瓜エブリン(PF/180cm/デンソーアイリス)
ハンガリー戦の後から生きた心地がしませんでした。ホテルに帰って、1人になるといろいろと考えてしまうので、妹のステファニーと2人で現実を見ながら、どうやったら自分たちがこのグループリーグを突破できるかというのを確認し、カナダに勝つしかないというのをステファニーと確認した後、腹をくくりました。原文そのまま言わせてもらいますが、宮崎(早織)選手が「お前の声が必要だ」、「お前の吠えがハンガリー戦では足りなかった」と言ってもらえたので、同級生にすごく励まされた大会だったと思っています。自分ごとではありますが、やっぱり妹のステファニーと最初で最後の大会にしたくないと思っていたので、次のパリのオリンピックに向けて、姉妹で切磋琢磨していきたいです。
3試合出場 19.1分 14.0得点 3.0リバウンド 1.0アシスト
#31 平下愛佳(SG/177cm/トヨタ自動車アンテロープス)
OQTを初めて経験させてもらい、今まで感じたことのないようなプレッシャーの中、試合することになってすごく緊張しました。それでも最後にチームでしっかり勝ち切ってオリンピックの切符を手に入れたのは良い経験になりましたし、これから本当に頑張っていけるなと感じています。ハンガリー戦に負けてしまってカナダに勝つしかないってなった後のチームの雰囲気だったり、みんなの声の掛け合いだったり、本当に良いチームだなって感じることが多くて、このチームで負けることないんじゃないかなっていうふうに感じることができました。
3試合出場 11.2分 1.3得点 0.7リバウンド 0アシスト
#32 宮崎早織(PG/167cm/ENEOSサンフラワーズ)
ハンガリーに入ってから、毎日、寝れなくて緊張してましたけど、パリに行くことができて、本当に良かったです。私は1年目からリュウさん(吉田)と一緒にやっていて、そのリュウさんと一緒に代表でできたことがすごくうれしかったですし、交代でリュウさんが出てきてくれるのが、とても心強かったです。エブリン選手はハンガリー戦で3ポイントが入らなかったから1度も吠えなかったので、カナダ戦は入れなくても吠えろよって言いました。そしたらカナダ戦はすぐ吠えてくれて、チームも盛り上がって、ひま(赤穂ひまわり)もちゃんとエブリンとぶつかってジャンプしてくれてたので、チームがあらためて一つになったんじゃないかなって思っています。
3試合出場 26.5分 13.0得点 1.0リバウンド 6.0アシスト
#88 赤穂ひまわり(PG/184cm/デンソーアイリス)
合宿を振り返っても試合を振り返ってもずっと大変で、楽しいって思える瞬間なんてなかったんですけど(笑)、でもやっぱり試合が終わってこうやって結果が出ると、やっててよかったなって思えるので、またこれからも苦しんでいきたいと思います(笑)。エブリンさんがすごい盛り上げてくれた時に、代表の皆さんはちゃんと拾っていたんで、こういうふうに拾えば、盛り上がっていくんだなと思いました。自チームに戻ってもエブリンさんを1人にせずに、できる限り拾っていけたらと思います。応援ありがとうございました。
3試合出場 22.7分 6.7得点 6.0リバウンド 1.0アシスト
#3 馬瓜ステファニー(PF/182cm/MOVISTAR ESTUDIANTES)
所属チームに合流したため、会見は不参加。
3試合出場 16.5分 8.0得点 2.3リバウンド 1.0アシスト