三遠ネオフェニックス

3ポイントシュートは50%の高確率で16本成功

三遠ネオフェニックスがホームに島根スサノオマジックを迎えた一戦は、島根の安藤誓哉が左ハムストリング損傷で欠場した影響もあってか思わぬワンサイドゲームとなった。

第1クォーターを1点リードで終えた三遠は第2クォーターにビッグクォーターを作り出す。第1クォーターに8得点を挙げたヤンテ・メイテンが速攻からダンクをかまし、連携からバスケット・カウントを獲得して主導権を握ると、開始3分半にはすでに2本の3ポイントシュートを沈めている金丸晃輔がセットプレーから再び長距離砲を射抜いて、リードを2桁に乗せる。金丸はオフィシャルタイムアウト明けにも、味方のスクリーンをうまく使ってマークマンをはがし、ファウルを受けながら3ポイントシュートを沈めた。しかし、このプレーで左足を負傷し、その後コートに戻ることはなかった。

それでも、三遠はデイビッド・ダジンスキーがセカンドチャンスから3ポイントシュートを成功させ、サーディ・ラベナが速攻を決めるなどオフェンスの勢いが止まらず、このクォーターで35点を奪い、前半を17点リードで終えた。

後半に入っても三遠の流れは変わらない。ラベナがファーストプレーで3ポイントシュートを沈めてリードを20点の大台に乗せると、直後にはターンオーバー奪取から大浦颯太も長距離砲を射抜いた。

流れを変えたい島根は前からプレッシャーをかけ、ゾーンディフェンスを敷くも、コティ・クラークに3ポイントシュートを決められてしまう。さらにフリーを作るもフィニッシュが決まらず、タッチダウンパスから速攻を許すなど、すべてがうまくいかなかった。こうして攻守で圧倒した三遠は、開始4分半にクラークがコーナースリーを沈め、リードを30点に乗せて勝負を決定付けた。

最終スコアは103-71。三遠はチームハイの24得点を挙げたメイテンを含む、6人が2桁得点を記録し、3ポイントシュートは32本中16本の成功と最後まで精度が落ちなかった。速攻が18-9、ターンオーバーからの得点でも14-6と大きく上回り、オフェンスの破壊力を見せつけた。