「プレーする機会を得られるのは楽しいものだよ」

ウォリアーズは現地15日、アウェーでグリズリーズと対戦。度重なる暴力行為によって出場停止処分を課せられたドレイモンド・グリーンが16試合ぶりに復帰したことで注目を集めたが107-116で敗れた。

試合は第3クォーター終了時点で86-85と互角の展開に。しかし第4クォーターに入ると、ウォリアーズはフィールドゴール22本中8本成功のみとオフェンスが失速する。このクォーターでフリースロー11本中11本成功を含め、勝負所でしっかり得点を決め切ったグリズリーズに逆転を許し敗戦を喫した。

注目のグリーンは、24分出場で7得点7リバウンド4アシストと、少なくともスタッツに関してはしばらく実戦から離れていたブランクを感じさせないプレーを見せた。だが、待望のグリーン復帰もウォリアーズ復調の起爆剤とはならず。これで今シーズン18勝22敗となっている。

グリーンは、「コートに戻ってこられて楽しかった」と復帰への思いを語る。「バスケットボールをプレーする機会を得られるのは楽しいものだよ。出場時間はすぐに伸びると思うけど、今は与えられた時間の中でベストを尽くしチームに勢いを与えたい」

今日のウォリアーズは、フリースローの試投数で10-40と大差をつけられたように、グリズリーズの積極的なアタックを食い止めることができなかった。この点についてグリーンは「(ディフェンスプランは)選手たちのプライドの有無で崩れてしまう」と振り返る。

「『相手に点を取らせない』と男としてのプライドを持たないといけない。今日はクローズアウトが甘く、ローテーションが遅すぎた。みんながプライドを持って、目の前の選手を止めようとしない限り、僕たちはチームとしてダメになってしまう」

さらにグリーンは、次のように各選手が守備への高い意識を持つことの重要性を語る。「一人ひとりがチームを構成している。個々のディフェンスがダメならチームディフェンスもひどいものとなる」

これまでの自身の身勝手な行動はさておき、上記のグリーンの主張は正論だ。2月のトレード期限に向けてテコ入れの大型トレードを行うかどうかは関係なく、ここからウォリアーズが巻き返していくには、まず個々の選手がより強い覚悟を持ってディフェンスを続けることが鍵となる。