「MVP受賞のために無理をするつもりはない」

現地15日、セブンティシクサーズがホームでロケッツと対戦。過去3試合を欠場していたジョエル・エンビードが41得点10リバウンドと試合を支配し、124-115で勝利を収めている。

シクサーズは第1クォーターにエンビードがいきなり13得点。守ってはロケッツに7つのターンオーバーを誘発することで33-19と先手を取り、シクサーズが主導権を握り続けたまま、第3クォーターを21点リードで終える。第4クォーター、ロケッツもジャレン・グリーンらの奮闘でなんとか追い上げを図るが、シクサーズは常にセーフティリードを保ち続け楽々と逃げ切った。

この試合の活躍でエンビードは、チーム記録の連続30得点以上を17試合に伸ばした。また1試合40得点以上でのダブル・ダブルは、NBAトップとなる今シーズン7度目。欠場明けの影響を全く感じさせない活躍を見せ、シーズンMVPに値するパフォーマンスを続けている。

だが、新しい労使協定によって今シーズンからレギュラーシーズンのMVPやオールNBAといったアワード受賞者は、65試合以上の出場が条件となる。そして元々、怪我が多くキャリアベストが68試合出場のエンビードは、今シーズンも欠場が少なくない。アワードの受賞条件を満たすには残り44試合で8試合しか欠場が許されない。

エンビードにとってはかなり厳しい条件ではあるが、そもそも「何試合、プレーするかは問題ではない。目標は、残りのシーズンを健康に過ごすことだ」とMVP受賞の重要度は高くないと強調する。

「もうMVPは獲得している。もし、2度目のチャンスがあったらつかみに行くだろう。ただ、そのために無理をするつもりはない。勝つのが最も大事なことだ。勝ち続け、MVPの候補になるスタッツを残すのは素晴らしい。でも最終的には、MVPの資格を得るための試合数を満たさないのであれば、それでも構わないよ」

これから話題となってきそうなコート外の雑音について、早々に自身のスタンスを改めて表明したエンビード。これから話題となってきそうなコート外の雑音について、早々に自身のスタンスを表明したエンビード。16日のナゲッツ戦、ニコラ・ヨキッチとのリーグ最強ビッグマン対決でどんなプレーを見せてくるのか楽しみだ。