ジャマール・マレー

「あの頃の僕のような子供がたくさん見ている」

ナゲッツはクリスマスゲームでウォリアーズと対戦。大接戦の展開となったが、最後はナゲッツが攻守に上回り、120-114の勝利を収めた。

ナゲッツの勝因は、まずステフィン・カリーに対するディフェンスが挙げられる。主にマークに付いたケンテイビアス・コールドウェル・ポープは、フットワークを使った粘り強いディフェンスで、カリーの3ポイントシュートを13本中3本成功、18得点に抑えた。

ナゲッツ指揮官のマイケル・マローンは「彼にはシューターに離れずついていく足がある。この能力においてKCP(コールドウェル・ポープ)は私が今まで見た中で最高の選手だ。そのディフェンスが自分がやるべき一番の仕事だと理解し、高いレベルでこなしている」

特に勝負の第4クォーターでカリーは3ポイントシュート成功1本だけの7得点と不発。クレイ・トンプソンは無得点に終わった。アンドリュー・ウィギンズが代わりに12得点と気を吐いたが、『スプラッシュ・ブラザーズ』の本領発揮がなければウォリアーズはやはり勢いに乗れない。

そしてナゲッツのオフェンスでは、やはりジャマール・マレーとニコラ・ヨキッチの変幻自在の得点能力がモノを言った。マレーはフィールドゴール18本中10本成功の28得点、ヨキッチはフィールドゴールこそ12本中4本成功とタッチは良くなかったが、18本のフリースローをすべて決めることで26得点を挙げている。

特に、ウォリアーズが一度は逆転した第4クォーター残り4分からは、2人のコンビネーションが猛威を振るった。そこからナゲッツが奪った15得点のうち、実に14得点が2人によるもの。確率の高いシュートチャンスを作り、外してもアーロン・ゴードンが2回、コールドウェル・ポープが1回のオフェンスリバウンドを奪取。勝負どころでウォリアーズを上回った。

「クリスマスゲームはいつだって最高に楽しい」とジャマール・マレーは言う。「子供の頃、NBAのクリスマスゲームを楽しみにしていた。あの頃の僕のような子供がたくさん見ているんだと意識しながらプレーしたよ」

そしてマレーは、勝因をオフェンスではなくディフェンスだと言った。「ほとんどのケースで、僕らはウォリアーズの選手たちを快適なエリアでプレーさせなかった。良いプレーがあっても単発に終わらせて、ストレスを抱えさせることができたと思う」

ウォリアーズはこれで連勝が5でストップ。ナゲッツは連勝を5に伸ばした。