「チームとして良いエネルギーを出せた」
レギュラーシーズンでは最大級の注目を集める試合、クリスマスゲーム。ニックスはマディソン・スクエア・ガーデンにバックスを迎え、129-122で勝利した。第1クォーター半ばにリードを奪うと、大きな差は付かなくても試合をコントロールし、第2クォーター以降は一度もリードを明け渡さない完勝だった。
ジェイレン・ブランソンはゲームハイの38得点、6アシストを記録してターンオーバーなしで勝利の立役者となった。「今シーズンはバックスに苦戦続きだったから、今日の勝利は特別だ。追い上げられても落ち着きを失わず、ディフェンスで勝利を守り抜いた」とブランソンは言う。開幕から2カ月、ニックスはすでにバックスと3度対戦し、そのすべてで敗れていた。
「あらゆる面でよりフィジカルに、強度を上げる必要があった。もっとよく走り、もっとコミュニケーションを取るべきだった。そういう意味で今日は良い方向に進んだ。もちろん改善の余地はまだあるけど、自分たちが上手くやれると感じられる勝利だった」
チームが攻守に激しさを出す中で、もともとそのスタイルを貫くブランソンはいつも以上に輝いた。ニックスの攻撃のほぼすべてがブランソンのピック&ロールから始まり、多少のタフショットでも強引に打ち切って決め、それでバックス守備陣がダブルチームを送り込むと冷静にパスをさばいた。
ブランソンが中心ではあったが、ジュリアス・ランドルが24得点、RJ・バレットが21得点、ベンチから出たイマニュエル・クイックリーが20得点と、バランス良く得点できた。そしてディフェンスではブランソンの言う通り、パワフルさが売りのバックスにプレーの強度で引けを取らなかった。
「今日はチームとして良いエネルギーを出せたし、試合の最初から最後までそれを続けられたのが良かった。どうやればリードを保つことができるのか。その方法が見いだせたように思う」とブランソンは言う。
2日前にもバックスとはホームゲームを戦い、111-130と完敗していた。そこからプレーを改善して勝てたことも、チームにとって大きな自信となる。ただ、負けから学ぶのはバックスも同じ。連勝が7で止まったが、バックスの選手たちはほとんどそこには関心を払わなかった。32得点13リバウンド6アシストと活躍したバックスのエース、ヤニス・アデトクンボは「連戦はプレーオフの雰囲気を味わうことができる。プレーオフに進出するであろうチームとの敵地での連戦。僕らはそこから学ぶんだ」