ザック・ラビーン

移籍の噂が浮上する中、ブルズへの愛情を語る

ザック・ラビーンには移籍の可能性が浮上している。2017年オフにジミー・バトラーとのトレードで加入したラビーンは、ブルズのエースとなって7シーズン目を迎えている。昨夏に5年2億1500万ドル(約320億円)の大型契約を結んでいるが、デマー・デローザンとニコラ・ブーチェビッチとの『ビッグ3』体制は過去2年で結果が出ず、今シーズンも序盤から低迷。チームは解体の危機にある。

ラビーンは現地11月28日のセルティックス戦以後、足の炎症により欠場が続いている。ブルズは彼の復帰まであと3週間か4週間かかると発表した。

彼にとって試合に出られないのは気分の良いものではないだろう。しかも5勝14敗と低迷していたチームが彼の離脱とともに3連勝を記録。チーム解体によりトレードの噂がある彼にとっては、ケガの多い選手という印象も付くし、何よりエースである彼を欠いたほうがチームが機能すると見られるのは不本意なはずだ。その一方で、ラビーンがトレードを意識してプレーを望んでいないとする声もある。

現地7日、ラビーンはブルズの練習場でメディア対応を行った。「僕を知っている人なら誰でも、僕がどれだけプレーしたいか分かっているだろう。このケガはコート外のこととは関係がないし、コート外のことはすべて憶測にすぎない。みんな様々なストーリーを考え出すけど、それは僕とは関係ない。僕はシカゴのために気持ちを込めてプレーしている。ユニフォームを着れば毎回そうしてきたし、復帰すればまた同じようにやる」

ケガは当初は軽傷と見られていたが、治療を経て復帰の準備を始めると痛みが再発したとのこと。ラビーンは「今は落ち着いて100%のコンディションを取り戻したい。このシーズンを良い形で終えて、みんなを助けられるようにね」と語る。

自分抜きでの3連勝を、彼はブルズの一員として素直に喜んでいる。「この3連勝は、僕たちがトレーニングキャンプでやってきたことの成果だ」と彼は言う。「僕はこのチームにコミットしている。ここにいる限りはシカゴをサポートし、愛し、仲間のために心を込めてプレーする。それは決して変わらないことだ。誰が何と言おうともね」