ラメロ・ボール

チームを勝たせるリーダーへ、役回りが変わる勝負の年

ホーネッツにとって昨シーズンは悪夢のようなシーズンでした。前年にチーム得点王だったマイルズ・ブリッジスが問題行動を起こして契約せず、チーム2位の得点源だったラメロ・ボールはケガにより36試合に出場したのみ。チーム成績が43勝から27勝へと急降下し、NBAドラフト2位でブランドン・ミラーを指名して再出発を図るも、開幕を前に3年目のカイ・ジョーンズが奇妙な言動を繰り返したことで解雇されるなどコート内外でトラブルが続いています。

ここ数年のホーネッツはゴードン・ヘイワードやテリー・ロジアーといった実力者に、ドラフトで若い才能を加えてチームを強化してきましたが、昨シーズンにすべてがリセットされた感もあり、もう一度チームを作り直すステップが始まります。オフに5年2億6000万ドル(約350億円)の契約延長を締結したラメロにとっては、チームを勝たせるリーダーとしてのステップアップが求められるシーズンになります。

トリッキーなパスと高精度の3ポイントシュートを武器にしたラメロのプレーは予想するのが難しく、簡単に止められない個人能力の高さは特筆すべきものがあります。しかし、ターンオーバーの多さやフィールドゴール成功率の低さなど、プレー精度には課題があり、得意の3ポイントシュートも、連続で決まり始めると調子に乗ってタフショットでも構わず打ち続けて逆にチームのリズムが悪くなるなど、肝心のチームの勝利に直結しない面があります。

3シーズン続けて勝ち試合よりも負け試合の方がフィールドゴールアテンプトが多く、対戦相手からすると『ラメロを暴走させること』がホーネッツ対策になっています。ゲームメークでディフェンスが嫌がることより自分がやりたいプレーを優先する傾向にあり、良い時間と悪い時間の差がありすぎます。

これまでラメロは自分よりも年上の選手に囲まれてプレーしてきました。それは多少のやりすぎはあってもポテンシャルを存分に発揮させ、ベテラン陣がフォローする体制であり、それで2年目までは上手く回っていました。トラブル続きだった3年目を経て、4年目となる今シーズンは、ミラーだけでなくマーク・ウィリアムスやニック・スミスJrなどラメロより若い選手が増えただけに、ラメロの役回りも変わってきます。

個人で得点を奪うことよりもポイントガードとしてチームメートをプレーに絡ませ、若手のポテンシャルを引き出すことと、チームをリーダーとして一つにまとめること。これまで個人能力の高さは存分に見せてきたラメロのNBA4シーズン目は、個人能力よりホーネッツというチームをいかに輝かせるかが期待される一年となります。