ルディ・ゴベア

「みんなお互いに自分らしさを保ち続け、サポートし合うことが大事」

ティンバーウルブズは1年前と比べて非常に静かなスタートを切った。昨年の夏はルディ・ゴベアを獲得して優勝を狙える戦力になったと大きな注目を集めたが、カール・アンソニー・タウンズの長期離脱があってポテンシャルを生かせず。42勝40敗と辛うじて勝ち越し、プレーイン・トーナメントを経てプレーオフには進んだものの、後に王者となるナゲッツ相手との力の差を見せ付けられる形でファーストラウンド敗退に終わった。

今オフはアンソニー・エドワーズとのマックス額での契約延長があり、補強はシェイク・ミルトン、トロイ・ブラウンJr.などロールプレーヤーのみと静かなものだった。

それでも『継続路線』はチームに落ち着きを与え、それは往々にしてポジティブなものとなる。新シーズンに向けた始動に際し、ルディ・ゴベアは「素晴らしいシーズンになる予感がする」と自信を持って語った。

「去年とはかなり違うスタートになる。新しいチームに来て、新しいファンとコーチングスタッフ、チームメートとスタートを切るのは楽しいけど、通らなきゃいけない過程でもあった。みんなまたここに戻って、さらに先に進むことにワクワクしているよ」

ゴベアはウルブズ加入1年目の昨シーズンに13.4得点、11.6リバウンドを記録。ジャズ時代よりスタッツは落ちたが、それは周囲とのアジャストに意識を向ける必要があった代償だ。シーズン途中にディアンジェロ・ラッセルからマイク・コンリーのポイントガードの変更があったり、1年を通してチームは手探りでの戦いを続けた。「僕も含めて、みんな少しストレスを感じながらプレーしていた。それでも少しずつお互いを理解して、プレーインやプレーオフではかなり良くなっていたと思う。シーズンの最後には自分たちが正しい道を歩んでいると感じられた。それが、今シーズンを始めるにあたってワクワクする理由なんだ」

フロントコートでコンビを組むタウンズとのコンビネーションについて「この1年で彼のことをよく知ることができた」とゴベアは言う。「これまで彼がどんな選手かは分かっていたつもりだけど、対戦相手であるうちは選手としてのさらに奥にある人間性までは知ることができない。彼は親切でとても良いヤツだけど、大事なのはその先なんだ。その過程も楽しみたいと思う」

この体制になって2年目、飛躍が期待されるシーズンが始まるが、ゴベアは「最終的なゴールは分かっているけど、まずは良いトレーニングキャンプを過ごし、良い習慣を身に着け、日々向上していくことだ」と語る。

「みんなお互いに自分らしさを保ち続け、サポートし合うことが大事だと思う。昨シーズン、特にプレーオフで分かったことは多いし、まだこれから分かっていくことも多いだろう。そういうことを自分たちで一つずつ解決していくんだ。みんな健康でシーズンを戦う通せることを願う。そうすれば毎日が勝利への素晴らしいチャンスになるはずだ」