看板選手が複数退団も、ポテンシャルの高い若手を積極的に獲得
昨シーズンは当初構想したスモールボールが徹底できず、23勝37敗で東地区6位に終わった茨城ロボッツ。B1で3シーズン目を迎える今シーズンはもう一段階上を目指したいところだ。ガードは福澤晃平や多嶋朝飛といった看板選手が退団し、練習生から中村ジャズを昇格させ、新潟アルビレックスBBからプロ2年目のモサク ダミロラを獲得。若返りとポテンシャルに期待した編成が見て取れる。さらに、特別指定選手からプロ契約となった浅井修伍と、琉球ゴールデンキングスでチャンピオンを経験した若手シューター松本礼太を獲得するなど、才能ある若手の獲得に積極的である。
新外国籍選手には、NBAでの実績がありウイングもこなせるヘンリー・エレンソンを獲得し、昨シーズン本当にやりたかったスタイルへのリベンジがうかがえたが、ケガが発覚して緊急帰国。さらに大黒柱であるエリック・ジェイコブセンがインジュアリーリスト登録となり、香川ファイブアローズからアンガス・ブラント、青森ワッツからマックス・ヒサタケを緊急獲得と、不安要素を抱えた開幕となるが、新指揮官のジェームズ・アンドリセヴィッチのもと、『茨城スタイル』を徹底できるか楽しみだ。
先発選手の活躍はある程度計算できるので、セカンドユニットや若手のロールプレーヤーに役割を与えて、それを遂行させることがチーム力向上の鍵。また、サイズのアドバンテージを各ポジションで積極的に活かしていきたいところだ。特に、昨シーズン終盤は出場時間が不安定だったトーマス・ケネディをウイングで起用し、さらなるサイズアップを図るかどうかにも注目だ。
所属選手一覧
『FP(ファンタジーポイント)最多日本人選手』
※FP(ファンタジーポイント)は、選手の活躍度合を計る指標となるポイント。各選手が実際の試合で記録した成績に応じて算出される。
山口颯斗
レバンガ北海道より茨城に加入した昨シーズンは59試合中54試合で先発出場し、平均8.4得点、4.2リバウンド、1.6アシストとオールラウンドに活躍。今シーズンは昨シーズン以上に得点源としての期待がかかる。スイッチやローテーションの流れで外国籍選手とマッチアップもこなし、ディフェンス面でも頼もしさが増した印象だ。
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【注目選手】
中村功平
高いシュート能力と激しいディフェンスで先発出場と出場時間を勝ち取り、昨シーズンは平均7.2得点、1.5リバウンド、1.8アシスト、0.6スティールといずれのスタッツでもキャリアハイを挙げた。今シーズンは相手からのマークも厳しくなることが予想されるが、それをさらに上回ることができるか。
チェハーレス・タプスコット
昨シーズンは、60試合中59試合で先発出場、出場時間はチームで最も多い34分26秒を記録した。平均15.1得点、7.4リバウンド、5.3アシストとオールラウンダーぶりを発揮しており、ジェイコブセンの復帰時期が未定な今シーズンはより重要な役割を担うことになる。爆発的な得点力を備えた『スコアラーモード』のタプスコットにも期待したい。