サンロッカーズ渋谷

文=丸山素行 写真=B.LEAGUE

流れを変えたSR渋谷のビッグラインナップ

サンロッカーズ渋谷vsレバンガ北海道の水曜ナイトゲームは、相手のターンオーバーを確実に得点に繋ぎ、ファストブレイクポイントで29-6と大きく上回ったがSR渋谷が85-80で勝利した。

序盤のSR渋谷は、良い形でシュートまで持ち込むもフィニッシュが決まらず、デイビッド・ドブラスのインサイドプレーを止められず、桜井良太に内外から得点され、6点のビハインドを背負った。だが途中出場の広瀬健太がブロックショットにスティールと守備で違いを生み出し、トランジションから長谷川智也の3ポイントシュート、ベンドラメ礼生の速攻が生まれ、17-17と同点で第1クォーターを終えた。

その後は、相手のターンオーバーから速攻を展開するSR渋谷と高確率で3ポイントシュートを沈めていく北海道という構図となり、一進一退の攻防が続き、第3クォーターを終えた時点でSR渋谷がわずか2点をリードした。

そして、最終クォーター序盤に試合が動く。SR渋谷を指揮する伊佐勉が試合後、「ビッグにしてゾーンにしたら流れがグッと来た」とコメントしたように、ライアン・ケリー、ロバート・サクレ、ファイ・サンバのビッグラインナップでのゾーンディフェンスで主導権を握った。これに困惑する北海道に対し、ベンドラメの3ポイントシュート、ケリーの速攻、サクレのインサイドで7-0と走り、この試合最大となる9点のリードを奪った。

だが伊佐コーチが「どこでマンツーに変えようかというせめぎ合いだったんですけど、結果的に僕が引っ張りすぎたかなと。そこで北海道さんが慣れてきて、もうちょっと早くマンツーに変えていれば良かったという反省はあります」と話したように、北海道の反撃を受けた。

折茂武彦がファウルを受けながら3ポイントシュートを沈め、ボーナスショットもしっかりと決める4点プレーで悪い流れを断ち切ると、アンスポーツマンライクファウルでのフリースローをドブラスが1本決め、それで得たポゼッションで松島良豪が3ポイントシュートを沈める合わせ4点プレーにより、72-73と肉薄してオフィシャルタイムアウトを迎えた。

9点の貯金を吐き出しかけたSR渋谷だったが、「外は何本かやられましたけど、そこはいいと言っていました。想定内のやられ方だったので慌ててはいなかったです」と伊佐コーチがコメントしたように、SR渋谷は逆転を許さなかった。

ベンドラメがスティールからワンマン速攻を繰り出し、サンバがオフェンスリバウンドからゴール下で得点するなど、再び突き放す。そして、SR渋谷が6点をリードして迎えた残り42秒の場面、折茂がドブラスを狙ったパスをケリーがスティールしたところで勝負アリとなった。

サンロッカーズ渋谷

内海ヘッドコーチ「もう少し繊細にプレーしないと」

伊佐ヘッドコーチは「点の取り合いのゲームになりましたけど、特に2ポイントのアテンプトが良い数字が出ていたので、やりたいことを選手がやってくれた結果が85点取れた。80点は取られ過ぎですが、そこは修正してもっと良くなっていきたい」と総括した。

終盤に追い上げられたが、「ボールを散らしながら、最後にベンドラメにボールが戻り、そこから仕掛けられたので、共通理解の下で彼がしっかりスコアできた」と最終クォーターに11得点を固めたベンドラメの名前を挙げ、逃げきれた要因を語った。

一方、敗れた北海道の内海知秀ヘッドコーチは「ノーマークで打っているので、あとは入れるか入れないかです。オフェンスそのものは悪いオフェンスではなかった」と80点を奪った攻撃面では及第点を与えた。だが「85点を相手に取られている。大事なところでのターンオーバーが直接点数につながっている。これがずっと数試合続いているので、これはなんとか打開していかないといけない。勝ち切れなかったというゲームでした」とディフェンス面を課題に挙げた。

北海道はファストブレイクポイントで29得点を奪われ、ターンオーバーから15失点するなど、得点に直結するターンオーバーが敗因となった。「コミュニケーションもそうですし、もう少し繊細にプレーしていかないといけないというのがいくつかあった。日々の練習の中でどうやってターンオーバーを減らしていくか」と内海コーチは課題と向き合っていく。