ホーネッツでの昨シーズンはキャリアハイの20.3得点を記録
セブンティシクサーズはケリー・ウーブレイJr.とベテラン最低保証額での1年契約を結ぶ見込みだと『ESPN』が報じている。ウーブレイJr.は新シーズンでNBAキャリア9年目を迎える27歳。攻守でチームに貢献でき、シュート力がありドライブからの打開もできる多彩なウイングだ。
ここ2シーズンはホーネッツでプレー。昨シーズンは手のケガで年末から2カ月間の欠場があったものの、ラメロ・ボールがケガで戦線離脱した後のチームで孤軍奮闘し、キャリアハイの20.3得点を記録している。
ここまで彼がフリーエージェントのまま残っていたのは、昨シーズンのケガで出場試合数が48しかなかったことが大きな理由だろう。もう一つはスタッツは残すものの効率の良いプレーヤーとは言えず、ある程度はボールを持たないとリズムを作れないことがネックとなった。
シクサーズはジョージ・ニアン、ジェイレン・マクダニエルズ、シェイク・ミルトンがフリーエージェントで退団し、フロントと対立してトレード要求をしているジェームズ・ハーデンの去就も決まらず、チーム始動が間近に迫っているにもかかわらずチームの全容が見えてこない。
シクサーズではシックスマンとしての起用が想定されるが、『ハーデン問題』の展開次第でウーブレイJr.の立ち位置も変わってくる。ハーデンが残留すれば、ウーブレイJr.はディフェンスと3ポイントシュートでハーデンとジョエル・エンビードのサポート役に回るだろう。ハーデンが放出され、トレードで良い戦力を得られないとなれば、ウーブレイJr.に大きな役割が回ってくる可能性もある。
いずれにしても、ウーブレイJr.にとっては大きなチャンス。『ハーデン問題』に揺れるシクサーズの救世主となれるだろうか?