ジョシュ・ハートが先発に抜擢されて12リバウンドと活躍
アメリカ代表はヨルダンを110-62と一蹴し、1次グループを3連勝で突破した。試合開始から5分で20-4とした時点で勝敗は明らかだった。アメリカの12人の選手すべてが得点とリバウンドを記録し、10選手がアシストを記録。アンソニー・エドワーズはわずか19分のプレーで22得点8リバウンド4アシストと大活躍を見せた。
アメリカ代表の1試合における最多得点記録はケビン・デュラントの38得点。この数字を超えられるかと質問されたエドワーズは「KD(デュラント)は最も偉大な選手の一人だから追い抜くのはかなり難しいけど、チャレンジしてみるよ」と笑顔で答えている。
タイムシェアを徹底しているアメリカ代表で突出したスタッツを残すのは難しいが、これからはプレータイムが伸びる試合も出てくるだろう。エドワーズはワールドカップ直前の強化試合から絶好調で、ジャンプシュートもドライブからのアタックでも高確率で得点を奪っている。さらにディフェンスも良く、彼がコートに立つ時間帯のアメリカは攻守が一段階引き上げられる。
ワールドカップ3試合目にして、アメリカ代表は先発を入れ替えてきた。ブランドン・イングラムがベンチに回り、ジョシュ・ハートがスタートとなったのだ。ハートは18分出場して攻守にエネルギッシュなプレーを連発し、得点はフリースローによる2点だけだったが、12リバウンド3アシストを記録している。
一方のイングラムも15分の出場で7得点2リバウンド5アシストと調子を上げた。ボールを持って自分でプレーを作り出すタイプのイングラムは、ボールタッチの少ない代表ではリズムをつかめず苦しんでいた。それでもセカンドユニットに回り、自分らしさを取り戻すきっかけを得られたようだ。
指揮官スティーブ・カーは先発の変更について「異なるラインナップを試してみたかった。NBAが長いシーズンを戦うのとは違い、FIBAの大会ではチーム作りに数週間しかかけられない。組み合わせを変えてどうなるか確認したかった」と説明するが、今後もこのラインナップで行くかどうかは「様子を見る」そうだ。
アメリカは2次リーグに進出し、10月1日にモンテネグロと、3日にリトアニアと対戦する。指揮官カーは「ここからは厳しい戦いが待ち受けている」と慎重に語ったが、エドワーズはチームと自分の出来に自信を持っており「僕らは勝つ」と言う。
「ウチには素晴らしい選手と素晴らしいコーチングスタッフがいて、自信はすごくある。対戦相手については特に気にしていないよ」