男子日本代表

大量失点を喫し、トランジションも展開できず

8月4日、バスケットボール男子日本代表がニュージーランド代表との国際強化試合第2戦に臨んだ。

日本の先発は河村勇輝、須田侑太郎、馬場雄大、渡邉飛勇、井上宗一郎の5人。キックアウトからフリーの3ポイントシュートを許し、さらに連携からダンクを食らうなど、日本は0-7とスタートダッシュに失敗。それでも馬場が3点プレーとなるバスケット・カウントを決めて悪い流れを払拭すると、河村も3点プレーに成功し追い上げた。それでも、前線から当たってくるニュージーランドのディフェンスに対して後手に回り、ボール運びに苦労。ハーフコートオフェンスも停滞し得点が伸び悩んだ。比江島慎がプルアップスリーを沈め、富樫勇樹もショットクロックギリギリでタフなタフな3ポイントシュートを沈めたが、17-21とビハインドを背負って第1クォーターを終えた。

第2クォーターに入り、渡邉飛勇がブロックショットにオフェンスリバウンド獲得とインサイドで奮闘。比江島がプルアップスリーにドライブで連続得点を決めれば、吉井裕鷹も河村のキックアウトから3ポイントシュートを沈め、インサイドでもスコアし追い上げた。だが、何度も1ポゼッション差に詰め寄るが、直後にトランジションから失点し、ディフェンスを崩されて長距離砲を許すなど、追いつくには至らない。終盤にはコミュニケーションミスからフリーで3ポイントシュートを射抜かれ、イージーレイアップも決められてしまい、41-50で前半を終えた。

日本は先発に戻して後半をスタートしたが、ローテーションが間に合わず、ファーストプレーで3ポイントシュートを決められ、2桁のビハインドを背負ってしまう。その後も馬場がフリースローを2本とも外し、トランべリングでポゼッションを失うなど流れに乗れず、後半開始から約2分半で0-8と失速した。開始3分半過ぎ、富樫が4点プレーを成功させるが、ニュージーランドのフィジカルなアタックを止められずインサイドで失点し、ペイントを固めればキックアウトから長距離砲を射抜かれる悪循環に陥った。こうして、攻守ともに圧倒された日本は21点のビハインドを背負って最終クォーターを迎えた。

ここまで3ポイントシュートが27本中7本の成功(25.9%)に留まっていたが、金近が長距離砲を射抜くと、直後にはターンオーバー奪取からトランジションに持ち込み、西田のプットバックが決まる。原修太もフィジカルを生かしたアタックで連続得点を挙げ流れに乗りかけた。しかし、ゴール下まで押しこまれてペイントエリアで失点し、プルアップスリーも決められるなど、ニュージーランドのフィジカルかつ冷静なオフェンスをどうしても食い止められなかった。

残り3分19秒、17点ビハインドの場面で河村がアンスポーツマン・ライク・ファウルを誘発。河村はフリースローを2本沈めるも、これで得たポゼッションで3ポイントシュートを決め切れない。一気に点差を縮めるチャンスを逸すると、今度はボールをはたいた河村がアンスポーツマン・ライク・ファウルをコールされてしまった。こうして、逆襲のきっかけをつかめないまま、最終スコア75-94で敗れた。