マイルズ・ブリッジズ

ホーネッツは司法当局とリーグの処分を待って復帰させる

ホーネッツの若きエースとなったマイルズ・ブリッジズは、昨年夏に子供たちの前で母親に暴力を振るい逮捕され、罪を認めて3年間の保護観察処分を受けた。昨シーズンのNBAでは1試合もプレーせず、今年4月になってNBAから30試合の出場停止、そのうち20試合分は昨シーズンに消化済みであるとみなす処分が発表された。1年間『消えていた』彼は、ホーネッツの提示した790万ドル(約10億円)のクオリファイングオファーを受け入れ、チームに戻ってきた。

その彼が現地7月18日に会見を行った。冒頭でミッチ・カプチャックGMは、「我々は司法当局の判断を待ち、リーグの調査を待った。NBAの調査は入念なもので何カ月もかかり、途中経過は聞いていたが、最終的な処分は発表されるまで知らなかった」と語る。

「新シーズンも開幕から10試合は出場停止となるが、選手としてのキャリアを続けることは許された。そこからオーナーも私もコーチも、マイルズとたくさん会話する機会を持った。彼は説明責任を果たし、このようなことは二度としないと誓った。心からの反省なのか、真摯な態度なのか。それを判断するのが簡単ではないのは分かっているが、我々はあらゆる要素を検討し、彼を信じて再びチームに迎え入れた」

これを受けてブリッジズは「みんなを苦しめ、困らせたことに謝罪したい」と語り始めた。

「家族やここにいるみんなが誇りに思えるような選手になりたい。僕にセカンドチャンスを与えてくれたチームとリーグに感謝したい。ほとんどの人が一度失敗したら終わりで、2度目のチャンスは得られない。でも僕にはチャンスが与えられた。これを生かし、5年前にドラフトで指名された選手と同じだと証明したい」

裁判の過程については語れないとし、今の家族との関係については「子供たちのプライバシーを守るために」とノーコメントだったが、この1年間でセラピーを受け、子供たちと良好な関係を保ち、そして練習は怠らずに過ごしてきたとブリッジズは言う。「バスケから離れるのは厳しかったけど、より良い人間になる機会だと受け止めるようにした。バスケに関して言えば、この1年も自分のプレーに磨きをかけてきたから大丈夫だと思う。戻るのが待ちきれないよ」

しかし、地元メディアから「ファンはこの決定を受け入れられないのでは?」という厳しい質問も飛んだ。カプチャックGMはこれに「一部のファンには受け入れられないかもしれない。彼の復帰はチームメートに歓迎されるだろうが、それとは別に示さなければいけないこともある。厳しい状況に直面するであろうことは理解している」と答えている。

そしてブリッジズは「僕はセカンドチャンスに値しないと思う人もいるだろう。でも、だからこそより良い人間となった自分の姿を見せたい。マイルズ・ブリッジズがどんな人間なのかを証明したいんだ」と語る。

「まずはしっかり練習してシーズンに備える。10試合は出場停止だけど、その間にチームメートを知り、自分がどういう形でチームを助けられるかを考える。とにかく、始めるのが待ちきれないんだ」