女子日本代表

最後まで高い集中力を保ち、最終クォーターを29-9

6月27日、バスケットボール女子日本代表が『FIBA女子アジアカップ2023』の2戦目でフィリピンと対戦した。

日本の先発は初戦に引き続き山本麻衣、林咲希、馬瓜ステファニー、赤穂ひまわり、髙田真希の5人。赤穂、林が3ポイントシュートを沈めて流れに乗りかけたが、序盤は相手のオフェンスを止められず開始約5分で11-9と拮抗した展開に。それでも、日本はオフェンスリバウンドへの意識で上回り、セカンドチャンスを3ポイントシュートに繋げていった。こうして、長距離砲を高確率で沈め、自らのオフェンスリバウンドから髙田のゴール下で締めくくった日本が28-14のダブルスコアで第1クォーターを終えた。

初戦のチャイニーズ・タイペイ戦は前半を終えた時点で9点リードとスタートダッシュに失敗したが、この試合はここから突き放せない展開となった。オフェンスリバウンドを獲得してもターンオーバーを喫しチャンスを生かせず、リズムがつかめずに3ポイントシュートの成功率も落ちていった。本橋菜子の3ポイントシュートで締めて49-31で試合を折り返したが、第3クォーターは17-17の同点と、セーフティリードは保ちながらも粘られる展開が続いた。

それでも、我慢比べは日本のお家芸であり、最終クォーターに猛攻を仕掛けた。最年少センターの朝比奈あずさが3ポイントシュートを射抜いて先制すると、続くディフェンスでは24秒バイオレーションを誘発。これで得たポゼッションでトリプルチャンスから宮崎早織が3ポイントシュートを成功させて勢いに乗った。残り約4分、平下愛佳のレイアップが決まりついにリードは30の大台に。こうして最後まで集中力を切らさなかった日本はその後も攻撃の手を緩めず、このクォーターを29-9と圧倒し、95-57で快勝した。

日本は赤穂がゲームハイの16得点を挙げ、チームハイ(タイ)の3本の3ポイントシュートを沈めた山本が15得点で続いた。また、プレーメーカーとして機能した星杏璃は8得点7アシスト(ゲームハイ)を記録した。そして、髙田の4オフェンスリバウンドを筆頭に選手全員がリバウンドへの高い意識を持ち続け、オフェンスリバウンドで19-8、セカンドチャンスポイントで22-4と圧倒したことが勝因の一つとなった。

これで2連勝の日本は予選1位通過を懸け、同じく2連勝中のオーストラリア代表と今夜18時30分(日本時間)に対戦する。