SR渋谷の新指揮官としてルカヘッドコーチがBリーグに復帰
5月31日(水)夕方から6月2日(金)15時までにリリースがあった移籍市場の動きをまとめる。
秋田ノーザンハピネッツ
契約
熊谷航
信州ブレイブウォリアーズから移籍。信州では正ポイントガードとしてチームの中核を担い10.9得点、3.3リバウンド、3.9アシストと活躍。堅いディフェンスから速い展開を好む秋田のバスケに適したガードが加入したと言える。なお、クラブは今シーズンより2年契約と発表している。
茨城ロボッツ
契約継続
チェハーレス・タプスコット
来シーズンで茨城4年目を迎えることに。今シーズンは全60試合に出場しチームトップとなる15.1得点をはじめ、7.4リバウンド、5.3アシストとオールラウンドな活躍を見せた。来シーズンもそのスコアリング能力に期待したい。
宇都宮ブレックス
契約継続
渡邉裕規
来シーズンで11年目を迎える。今シーズンはプレータイムこそ減らしたが、入り出したら止まらない「ナベタイム」は健在。ベテランとしても、司令塔としてもチームを引っ張る姿に期待したい。
群馬クレインサンダーズ
契約継続
八村阿蓮
菅原暉
ルーキーシーズンだった八村は4.7得点、1.5リバウンドと主にセカンドユニットで活躍。ウイングプレーヤーとして攻守に渡り成長を見せ、3ポイントシュートも成功率36.1%と高水準で決めた。来シーズンもさらなる飛躍が望まれる。群馬で2シーズン目となった菅原もセカンドユニットとして58試合に出場し、14分46秒のプレータイムを得た。ディフェンスとゲームコントロールで持ち味を発揮し、チームを支えた。来シーズンは得点にも期待したい。
サンロッカーズ渋谷
契約継続
ベンドラメ礼生
Bリーグ開幕年にはルーキーだったが、来シーズンで8年目を迎えるSR渋谷の看板選手。今シーズンも安定的に25分前後のプレータイムでチームの中核を担った。転換期を感じさせるSR渋谷をどのように引っ張っていくのか注目だ。
契約
ルカ・パヴィチェヴィッチヘッドコーチ
昨シーズン終了後にアルバルク東京を退団し、サプライズで再び日本に戻ってきた名将。A東京を2度の年間チャンピオンに導いた手腕で、どのようにチームビルディングするか注目だ。同時にSR渋谷が来シーズンにかける意気込みが感じられ、今後の編成にも期待される。
川崎ブレイブサンダース
契約継続
藤井祐眞
篠山竜青
鎌田裕也
納見悠仁
ニック・ファジーカス
長谷川技
ジョーダン・ヒース
昨シーズンのMVPである藤井は59試合に先発出場し12.1得点、2.5リバウンド、5.1アシストとオフェンスの中心を担った。篠山はプレータイムは微減したものの、主にセカンドユニットしてチームを支えた。持ち前のキャプテンシーと闘志溢れるプレーでチームに火をつけた。鎌田は主にインサイド陣のスクランブル時に登場した。チャンピオンシップでは外国籍選手の離脱もあり、身体を張ったプレーでチームを盛り上げた。川崎1年目となった納見はシーズン終盤にプレータイムを多く獲得し、持ち前のシュート能力やディフェンスで存在感を示した。ファジーカスは、マット・ジャニング欠場にオフェンスの起点として活躍。シュート能力とリバウンドでの強さでチームを牽引した。長谷川は55試合で先発を果たし、ディフェンスの要として活躍。3ポイントシュートは40.6%と高確率で、ベテランとしてチームを支えた。ヒースは攻守に渡り活躍を見せ11.9得点、8.4リバウンド、1.3アシストを記録した。さらにブロック王も獲得し、チームの柱と言える存在となった。
契約継続
佐藤賢次ヘッドコーチ
2019年より川崎の指揮を執り、来シーズンが5年目となる。今シーズンは40勝20敗で中地区1位に輝いたがチャンピオンシップでは外国籍選手の離脱も相まりクォーターファイナルで敗退となった。選手の中核は残ったため、これまでの積み上げを来シーズンは期待したい。
横浜ビー・コルセアーズ
契約継続
エドワード・モリス
デビン・オリバー
森井健太
須藤昂矢
キング開
松崎裕樹
河村勇輝
来シーズンで横浜BC6年目を迎えるモリスはプレータイムこそ多くなかったものの、貴重な帰化枠選手としてベテランの仕事をこなした。初のB1でのプレーとなったオリバーは横浜BCの速い展開を牽引。プレーエリアが広い上、献身的にリバウンドに飛び込みチームを盛り上げた。森井はセカンドユニットとしてチームを支え、持ち前のディフェンス力とアシスト能力を存分に発揮。17分33秒のプレータイムで4.9アシストは驚異的なスタッツと言える。昨シーズンより先発に定着していた須藤は、平均21分2秒とキャリアハイのプレータイムを獲得。主にディフェンスと3ポイントシュートでチームに勢いをもたらした。シーズン途中でケガによる欠場を余儀なくされたものの、終盤に復帰し成長を見せたキング。プロ2年目となる来シーズンはさらなる飛躍の年となるだろう。1月にプロ契約を結んだ松崎は33試合に出場し9分12秒のプレータイムを得た。成長著しいウイング選手として来シーズンはより活躍が期待される。横浜BCの絶対的エースにして、日本を代表をするバスケットボール選手となった河村。去就が注目されていたが、特別指定時代から数え4シーズン目を横浜BCでプレーすることに。
信州ブレイブウォリアーズ
契約
エリエット・ドンリー
大阪エヴェッサより移籍。今シーズンは開始から1カ月で復帰し15分前後のプレータイムを得ていたが、その後は安定したプレータイムを勝ち取れなかった。心機一転、持ち前のフィジカルを生かし、新天地での活躍を期待したい。
三遠ネオフェニックス
自由交渉
カイル・オクイン
今シーズンはシーホース三河でプレーした後に契約解除となり、三遠に加入した。元NBAプレーヤーの力を発揮して13.9得点、8.6リバウンド、3.1アシストとチームの中心選手として活躍した。なお、クラブは引き続き交渉すると発表している。
シーホース三河
契約
ライアン・リッチマンヘッドコーチ
28シーズンに渡り三河を指揮してきた鈴木貴美一前ヘッドコーチの後任人事に注目が集まっていたが、NBAウィザーズで長らくアシスタントコーチを歴任したリッチマンが就任。これまでヘッドコーチ経験はGリーグ(NBA下部リーグ)での1シーズンではあるが、その手腕に期待がかかる。
ファイティングイーグルス名古屋
契約
杉本天昇
新潟アルビレックスBBより移籍。今シーズンはケガでプレーできない時期もあったが、40試合に出場。持ち前の3ポイントシュートを武器に10月の京都ハンナリーズ戦ではキャリアハイとなる28得点を挙げた。
契約継続
中村浩陸
相馬卓弥
昨オフに大阪エヴェッサから移籍した中村は、シーズン終盤に先発起用されることが多く、18分52秒のプレータイムを得た。1月の富山グラウジーズ戦ではキャリアハイとなる20得点を記録するなど、新天地でステップアップが見られた。昨シーズンB1昇格に貢献した相馬はプレータイムこそ減らしたものの、武器である3ポイントシュートを39.4%の高確率で成功させて持ち味を発揮した。シュートのみならず展開を作るドライブにも期待したい。
京都ハンナリーズ
自由交渉
ジェロード・ユトフ
今シーズンはエースとして17.2得点、8.9リバウンド、2.3アシスト、1.3スティール、1.4ブロックと大活躍しチームを牽引した。11月のレバンガ北海道戦ではキャリアハイとなる35得点を記録。なお、クラブは引き続き交渉すると発表している。
佐賀バルーナーズ
契約継続
井上諒汰
レイナルド・ガルシア
井上は来シーズンB1昇格する佐賀の契約発表の1番手となった。クラブ創設時から所属し、チームの成長とともに自身も成長してきた。今シーズンは10試合の先発を含む55試合に出場し16分33秒のプレータイムを獲得。3ポイントシュート(成功率38.9%)を武器に活躍した。ガルシアはチームのエースとして活躍。シーズン中盤にケガの影響で欠場し42試合の出場に留まったものの、18.9得点、5.9リバウンド、5.2アシストと大暴れした。B1の舞台でガルシアがどれだけ活躍できるか今から楽しみだ。
自由交渉
ミカイル・マッキントッシュ
今シーズン日本で初めてのプレーとなったが、15.9得点、5.3リバウンド、1.4アシストと力を発揮した。プレーオフのセミファイナルから復帰したものの、骨折の影響で2月から約3カ月半に渡り戦線離脱していた。
琉球ゴールデンキングス
契約継続
岸本隆一
今村佳太
念願のチャンピオンに輝いた琉球は地元出身のフランチャイズプレーヤーである岸本の継続を最初に発表した。今シーズンは全60試合に出場し24分50秒のプレータイムと、チームの中心選手として活躍した。日本人エースとしてチームの中心を担った今村はキャリアハイとなる11.3得点をはじめ、2.5リバウンド、3.6アシストとオールラウンドに活躍。チャンピオンシップではレギュラーシーズンを上回る活躍を見せ、勝負強さも発揮した。
自由交渉
松本礼太
ジョシュ・ダンカン
松本は昨シーズンに特別指定選手として加入し、そのままルーキーシーズンを琉球で過ごしたが、層の厚いチームの中でプレータイムを勝ち取るまでに至らなかった。シュート力とディフェンスを武器に新天地での活躍に期待したい。今シーズン加入しチャンピオンに貢献したダンカンはわずか1シーズンでチームを去ることに。ベテランながら、インサイドでの奮闘と46.5%で成功させる3ポイントシュートでチームを何度も救った。
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