千葉ジェッツ

千葉Jはファイナルで2度敗れている苦手意識を払拭できるか?

Bリーグ

千葉ジェッツ(自地区1位-3地区間1位/53勝7敗/東1位)vsアルバルク東京(自地区2位-3地区間2位/42勝18敗/東2位)

千葉Jは広島ドラゴンフライズとのクォーターファイナル第1戦を落とし、波乱のスタートを切った。それでも第2戦では完勝し、第3戦では追い上げられながらも終始リードをキープしてその強さを示した。勝利した2試合とも3ポイントシュート成功率が40%を上回っており、ディフェンス力が高いA東京相手にもその精度を保てるかがポイントとなる。ディフェンス面では強力なA東京のインサイド陣と、好調だった3ポイントシュートをいかに封じられるかに注目。特にインサイドを起点とする展開には警戒する必要があり、全員が連動する練度の高いチームディフェンスが求められる。チャンピオンシップファイナルでは過去に2度A東京に敗れているだけにその苦手意識を払拭させたい。

第3戦までもつれる島根スサノオマジックとの死闘を制し、昨シーズンの悔しさを晴らしたA東京。この勢いで駆け上がっていきたいところではあるが、千葉Jにはレギュラーシーズンで負け越している。さらにジャスティン・コブス、ライアン・ロシターの出場が不透明なため不安要素は多いが、その中で島根に勝利したチーム力を武器に打倒千葉Jを期す。クォーターファイナルと同様に、フィールドゴール成功率で上回ることは勝利に必須なため、そのためにも自慢のディフェンス力で千葉Jの得意な展開を作らせないことがポイントとなる。インサイド陣も強力なため、特にセバスチャン・サイズとアレックス・カークの奮闘が勝負のカギを握りそうだ。

琉球ゴールデンキングス(自地区1位-3地区間2位/48勝12敗/西1位)vs横浜ビー・コルセアーズ(自地区2位-3地区間3位/33勝27敗/中2位)

名古屋ダイヤモンドドルフィンズとのクォーターファイナル第1戦はクロスゲームになりながらも勝負強さを見せて勝利し、第2戦でも追い上げを振り切って連勝した琉球。武器であるオフェンスリバウンドからのセカンドチャンスポイントをしっかり積み上げていただけに、ディフェンスリバウンドの獲得率が高い横浜BCを相手にも同様の展開が作れれば試合を優位に運べるだろう。過去2シーズンともにチャンピオンシップで勝負強さを見せていた今村佳太が、今回も平均20.5得点と好調なことは好材料だ。横浜BCはファストブレイクでの得点が多いだけに、今シーズン増えているターンオーバーを含めたボールの失い方には注意が必要となる。

初のチャンピオンシップ進出となった横浜BCは川崎ブレイブサンダースとの『神奈川ダービー』に連勝し、セミファイナルに駒を進めた。レギュラーシーズンでは成功率が高くなかった3ポイントシュートやフリースローを高確率で決めていたため、琉球相手にも調子をキープしていきたいところ。1月の対戦では琉球のフィールドゴール成功率を下げ、51失点に抑え込んで勝利しているだけに同様の展開を持ち込むことができれば勝機は十分にある。そのためにも全員がリバウンドとディフェンスの意識を高く持って臨みたい。2月に行われた天皇杯セミファイナルでは琉球に5点差で敗れているため、雪辱を晴らすには最高の舞台である。勢いに乗った若いチームの躍進に期待だ。