八村がヨキッチとマッチアップしたことをきっかけにレイカーズが反撃

NBAプレーオフ西カンファレンスセミファイナル、ナゲッツvsレイカーズの第1戦は、ニコラ・ヨキッチが34得点21リバウンド14アシストの圧巻のトリプル・ダブルを記録し、終始試合を支配したナゲッツが132-126で勝利を収めた。

序盤からヨキッチが何本もオフェンスリバウンドを拾い、それをしっかりとセカンドチャンスポイントに繋げたナゲッツが先行する。ジャマール・マレーもヨキッチとのピックから高確率でジャンプシュートを沈め、ベンチからブルース・ブラウンが速攻を連続で成功させるなど、オフェンスが噛み合った。

一方のレイカーズはアンソニー・デイビスがペイントで仕事をし、レブロン・ジェームズもパワフルなアタックで得点を積み上げる。八村塁は得意のミドルシュートを沈め、ノーマークの3ポイントシュートも確実に成功させると、守ってはブラウンのドライブを後ろからブロックするなど攻守に存在感を見せた。それでも、ナゲッツの強力なチームオフェンスを止められず流れに乗れず、54-72で前半を折り返した。

後半に入ってもナゲッツの得点ペースは落ちず、20点前後のリードをキープして試合は進んだが、レイカーズは第3クォーター終盤、マレーとのマッチアップからゴール下を決めた八村のプレーから6-0と走り、最終クォーターに入ってもジワジワと点差を縮めていく。さらに八村がヨキッチのマークにつき、デイビスやレブロンがヘルプに向かう戦術によってナゲッツのリズムを崩すと、オフェンスではシュートファウルを誘発し、フリースローで確実に得点を重ねていった。そして残り3分23秒、オースティン・リーブスの3ポイントシュートが決まり、ついに1ポゼッション差まで迫った。だがレイカーズの反撃もここまでだった。残り45秒、同点を狙ったレブロンの3ポイントシュートが外れて万事休す。直後、ヨキッチにフリースローで突き放され、捕まえ切れないまま6点差で敗れた。

ナゲッツはヨキッチの他にマレーが31得点5アシストを挙げ、ベンチからブラウンが16得点を記録した。一方のレイカーズはデイビスがゲームハイの40得点に加え、10リバウンド2ブロックを挙げ、レブロンも26得点12リバウンド9アシストとトリプル・ダブル級の活躍を見せたが、あと一歩届かなかった。

八村は28分のプレータイムでフィールドゴール11本中8本を成功させ17得点を記録。ヨキッチとマッチアップし流れを変えるなどインパクトを残し、出場時の得失点差はチームハイの+10を示した。