ラッセルがプレーオフキャリアハイを更新する31得点
NBAプレーオフ、グリズリーズvsレイカーズの第6戦。
開始3分半で9-9と拮抗したが、徐々にディフェンスで上回ったレイカーズのペースに。アウトサイドシュートが決まらずゴール近くで攻めようとするグリズリーズに対し、アンソニー・デイビスやレブロン・ジェームズが身体を張ってイージーシュートを許さず失点を防いでいった。こうしてディフェンスから流れをつかんだレイカーズはディアンジェロ・ラッセルが個人技から6連続得点を挙げると、スモールラインナップを敷く相手の隙を突き、ミスマッチになったデイビスへ絶妙なアシストを連発した。
途中出場の八村塁はなかなかオフェンスに絡めない時間が続いたが、ようやく左45度でパスを受けると、シュートフェイクで一人をかわしアタックすると、さらにターンアラウンドでタイアス・ジョーンズをかわし豪快なワンハンドダンクで初得点を記録した。こうして主導権を握ったレイカーズが31-20といきなり2桁のリードを奪った。
第2クォーターに入ってもレイカーズのペースが続く。デイビスが前半だけで3ブロックとリムプロテクターとして機能し、八村もデズモンド・ベインをブロックと特にインサイドの堅い守りが目立った。八村はラッセルとの合わせから得意のミドルシュートを沈め、さらにトランジションからダンクと要所で得点し、少ないシュートチャンスをモノにした。終盤にトランジションスリーを連発されたものの大崩れせず、59-42と大量リードで前半を終えた。
そして、後半に入ってもレイカーズの勢いは止まらなかった。ジャ・モラントの3ポイントシュートで先制されるも、ラッセルがすぐさま3ポイントシュートをお返し。さらにラッセル、ジャレット・バンダービルトが連続で3ポイントシュートを沈めると、オースティン・リーブスの速攻が決まり、開始4分強で15-5と走った。止まらないラッセルは2本連続で長距離砲を射抜き、プレーオフのキャリアハイを更新。こうして攻守に圧倒したレイカーズが第3クォーター終了時点で33点差をつけ、最終スコア125-85で勝利しファーストラウンド突破を決めた。
八村は22分のプレータイムでフィールドゴール5本中3本成功の6得点4リバウンド1スティール1ブロックを記録。出場時の得失点差を表す数値は+11だった。