デイミアン・リラード

新人シャープを高く評価も「もう19歳の選手は十分だ。これ以上の加入には興味はない」

トレイルブレイザーズのデイミアン・リラードが今シーズン最後のメディアセッションに出席。そこで来シーズンはタイトルを狙える布陣で戦うことを望み、若手の育成に付き合うつもりはないと表明した。

7月に33歳となるリラードは今シーズン58試合に出場し、キャリアハイの平均32.3得点に加え、7.3アシスト、4.8リバウンドを記録。しかし、チームは33勝49敗と低迷し、昨シーズンに続いてプレーイン・トーナメントの出場すら逃した。昨シーズンのCJ・マッカラムに続き、今シーズンもブレイザーズはシーズン途中に実績十分のジョシュ・ハートを放出する若返りを断行した。

ドラフト1巡目指名で獲得したシェイドン・シャープは80試合に出場し、平均9.9得点、3.0リバウンドと19歳のルーキーとしては申し分のない活躍を見せたが、リラードはこれ以上の若返りを望んでいないと言う。「2年後、3年後に成熟する選手たちを連れてくることに全く乗り気ではない。これは秘密ではないよ。僕は優勝するチャンスが欲しい。もし、チームが育成重視の道のりを選択するとしたら、それは僕が望む選択ではない」

シャープについてもその才能を高く評価するが、これ以上10代の若手は今のチームには必要ないと続ける。「19歳のシェイドンを獲得したけど、彼は他の同世代の選手と違っている。彼の周りにいれば、彼の性格であり、周りの意見に耳を傾ける姿勢、彼の持って生まれた才能や能力が分かる。ただ、もう19歳の選手は十分だ。それに彼のような選手を見つけることはできないだろう。これ以上の加入には興味はない」

ブレイザーズのジョー・クロニンGMは、今オフの補強について「ゴールは可能な限り素早くチームを強化すること」と語り、リラードの要望に応える姿勢を見せている。ただ、実際にリラードの要求を満たせるかは未知数だ。

これまでチームがどんな苦境に陥ろうともブレイザーズへの忠誠を誓ってきたリラードは、昨夏に2年の契約延長を締結した。2026-27シーズンが契約最終年とまだまだ契約下にあるが、オフのブレイザーズの動き次第では、リラードが心変わりする可能性もある。