プレビュー

残留に向けて是が非でも勝利が欲しい富山と、CS進出のために連勝が必須の広島

Bリーグ

島根スサノオマジック(36勝7敗/西1位)vs京都ハンナリーズ(16勝27敗/西7位)
現在13連勝中の島根。前節はニカ・ウィリアムスが出場停止の中、日本人ビッグマンの谷口大智が今シーズン最長出場で奮闘し、大阪エヴェッサに勝利した。今節もペリン・ビュフォードと安藤誓哉を起点にしながら、3ポイントシュートを主体にオフェンスを組み立てていきたい。爆発的なオフェンス力に目が向きがちだが、直近の5試合のうち4試合の失点を60点台に抑えているディフェンスにも注目だ。

現在の京都は4連敗中ではあるが、内容としては決して悪くなく、ここ最近では広島ドラゴンフライズと千葉ジェッツを終盤まで追い詰めた。さらに前節では、琉球ゴールデンキングスから15点のリードを奪う時間帯を作るなど、強豪チームにも引けをとらない強さを見せている。今節は島根、次節は広島と上位チームとの連戦が続くタフなスケジュールではあるが、今節も十分に期待できると言っていいだろう。前節ダメージが大きかったディフェンスリバウンドを確実に獲得できるかがポイントだ。

富山グラウジーズ(8勝35敗/中7位)vs広島ドラゴンフライズ(31勝12敗/西3位)
残留争いを優位に進めるため1つでも多く勝ち星を挙げたい富山だが、今節は西の強豪、広島をホームに迎える。前節は川崎ブレイブサンダース相手に残り2分で同点と善戦したが、最後に涙を飲んだ。マイルズ・ヘソンとノヴァー・ガドソンも徐々にチームにフィットしてきた印象を受けるが、前節大活躍だった小野龍猛のように日本人選手の得点に期待がかかる。広島のオフェンス力に対抗するためにも、チーム全員がディフェンスに神経を注ぎたい。

名古屋ダイヤモンドドルフィンズとの上位対決で、大接戦の末惜しくも敗れてしまった広島。島根と琉球を追いかけるためも、これ以上の足踏みはできない。前節は名古屋Dのアラン・ウィリアムズに6本のオフェンスリバウンドを献上しており、今節はジョシュア・スミスをいかに乗せないかが鍵となる。富山はターンオーバーが多いチームのため、しっかりとディフェンスをしてテンポ良く攻めたいところ。前節好調だったニック・メイヨをはじめ、寺嶋良や辻直人が3ポイントシュートを効率良く成功させられるかにも注目。

滋賀レイクス(7勝36敗/西8位)vsサンロッカーズ渋谷(21勝22敗/中3位)
前節はファイティングイーグルス名古屋に先行されたものの、最終クォーターに逆転して7勝目を挙げた滋賀。ペイント内での強さと、高確率で3ポイントシュートが決まった時の滋賀の勢いは凄まじいものがある。また、約2カ月ぶりの先発起用となったキーファー・ラベナが、期待に応えて18得点と奮闘。今節は、SR渋谷のエースであるベンドラメ礼生との熱いマッチアップに期待したい。

前節のSR渋谷は、新潟アルビレックスBBと接戦になったものの、終盤に勝負強さを見せて勝利を引き寄せた。残りの試合数を考えると簡単ではないが、チャンピオンシップ出場の可能性を残しているだけに、取りこぼしなく連勝したいところ。前節の第2戦では、長期離脱していた田渡修人が約2カ月ぶりにコートに立つなど、明るい話題もあるので、チームとして士気も高いだろう。前節は3ポイントシュートで失点を重ねてしまったため、今節はアウトサイドのディフェンスが鍵となるだろう。

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宇都宮ブレックス(22勝21敗/東5位)vs三遠ネオフェニックス(17勝26敗/中5位)
前節の勝利で秋田ノーザンハピネッツと勝率が並び、群馬クレインサンダーズまで1ゲーム差と迫った宇都宮。好調な比江島がハンドラーとして良い展開を作っているが、比江島頼りにならないよう他の選手も起点にしたい。今節は、前節わずか10分53秒の出場で11得点と、積極的なプレーが目立った荒谷裕秀のプレーメークにも期待だ。リーグ再開後、5試合続けて3ポイントシュート成功率が30%を超えていないため、修正して臨みたい。

現在の三遠は、惜しい試合もあったものの4連敗中と苦しんでいる。前節はアイゼイア・ヒックスや金丸晃輔が欠場となる苦しい状況の中、信州ブレイブウォリアーズとクロスゲームを展開。しかし、最終盤に得点が伸び悩み敗戦した。しかし、サーディ・ラベナ、カイル・オクイン、山内盛久が30分を越える出場時間で欠場者を補う活躍を見せた。今節は、ベンチメンバーの奮闘にも期待したいところ。まずは、オクインを起点に宇都宮のディフェンスをどう攻略できるかに注目だ。

群馬クレインサンダーズ(23勝20敗/東3位)vs秋田ノーザンハピネッツ(22勝21敗/東4位)
群馬はここにきてまさかの4連敗を喫し、チャンピオンシップ進出ラインまで7ゲーム差と、残り試合数を考えると1つも負けられれない状況に。前節はレバンガ北海道に、前半リードしながらも後半に逆転を許し、最後まで追い上げることができなかったため、40分間を通じて強度を保てるかが鍵となる。中でも、ここのところ調子が上向きなジャスティン・キーナンの活躍に期待したいところ。3月8日に行われた秋田戦では、22点差で快勝しているだけに良いイメージを持って臨みたい。

今節2連勝すれば、勝率で群馬を上回り東地区3位となる秋田。連敗した直近の2試合はオフェンスが滞る時間帯もあっただけに、横浜ビー・コルセアーズとの第1戦で見せたような、アグレッシブなペイントアタックで群馬のディフェンスを切り裂いていきたいところ。もちろん群馬の強力なオフェンスを封じるためにも、強固なディフェンスを遂行できるかも鍵となる。ターンオーバーを得点に繋げることができれば秋田のリズムになるだろう。

アルバルク東京(34勝9敗/東2位)vsレバンガ北海道(12勝31敗/東8位)
前節の茨城ロボッツ戦はオーバータイムにもつれたが、最後は力の差を見せつけて勝利したA東京。これでホームでは昨年10月26日以来負けなしの18連勝と、抜群の強さを見せている。11月の対戦では、北海道に100点ゲームで快勝しているものの、今シーズン最多失点となる88点を挙げられているため注意が必要だ。北海道が好む速い展開に付き合わずに、いかにA東京のペースを保てるかがポイントとなる。欠場者も抱える状況ではあるが、全員で連勝をつかみ取って千葉ジェッツを追いかけたい。

リーグ再開後、3勝2敗と上り調子に見える北海道。5試合とも80得点以上を挙げており、オフェンシブなバスケが板についてきた印象だ。今節は上位チームとどれだけ渡り合えるか、真価が問われる対戦となる。前節は前半にビハインドを負ったところから、カムバックし第3クォーターに逆転。最終クォーターにギアをさらに上げて群馬を突き放す良い勝利だった。リーグでも随一のスローペースを好むA東京相手に、速い展開と3ポイントシュート攻勢を突き通せるか注目だ。