各席の足元スペースもNBAでは一番の広さ、観戦に配慮された施設に
現地7日、クリッパーズは2024年オープン予定となっている新本拠地『インテュイット・ドーム』の棟上げ式を実施した。このイベントにはオーナーのスティーブ・バルマーを筆頭とした球団関係者に加え、ポール・ジョージ、カワイ・レナード、ラッセル・ウェストブルックら選手たちも参加。選手たちは式典終了後、オーナーとともに施設の視察も行なっている。
1万8000人収容のインテュイット・ドームは、総工費に20億ドル(約2700億円)以上をかけ、様々な最新施設が導入されている。例えば、アリーナの中央部に吊るされる巨大スコアボードは、オーナーによると「フレームは1エーカー(訳4047平方メートル)で、NBAで使われている他のアリーナの約5倍」だそうだ。
また、新本拠地の目玉としてオーナーが強調するのが、トイレの多さだ。「1160のトイレと小便器があり、これはNBAの平均の3倍となる。我々はトイレ待ちで行列を作ってほしくない。皆さんにはすぐに自分たちの席に戻ってほしい」
オーナーはさらに「他のNBAで使われているどの会場よりも各席の足元のスペースを確保している」と語り、最新テクノロジーによる演出面だけでなく、観客の快適な試合観戦に配慮した施設になっていることをアピールした。
現在のクリッパーズが本拠地とする『クリプト・ドットコム・アリーナ』は、同じロサンゼルスを拠点とするレイカーズもホームとして利用している。また、クリプト・ドットコーム・アリーナの前に使用していた『ロサンゼルス・メモリアル・スポーツアリーナ』は、南カリフォルニア大バスケットボール部のホームだった。
このように、クリッパーズは常にどこかのバスケットボールチームと本拠地を併用する歴史を歩んできたが、インテュイット・ドームは、名実ともにクリッパーズを中心とした施設だ。この新たなホームにNBAチャンピオンのバナーを掲げられるように、チームにはさらなる奮起が求められる。