『INSIDE AKATSUKI』は、日本代表スタッフが収録した、バスケットボール日本代表の選手たちの『ありのままの姿』を見ることができる映像コンテンツ。今回はワールドカップアジア地区予選Window1からWindow6を通して成長していった男子日本代表の軌跡が収められている。
2021年9月、トム・ホーバスジャパンが始動し、Window1の中国戦に向けて新たなスタイルを急ピッチで浸透させていく。練習中、ホーバスヘッドコーチが「甘いバスケットボールでは中国に勝てない」と檄を飛ばしたように、結果は2試合とも世界の高い壁を見せつけられる完敗となった。そして、ホーバスヘッドコーチは「この気持ちを絶対に忘れないで」と選手たちに伝えた。
そして迎えたWindow2のチャイニーズ・タイペイ戦、西田優大がゲームハイの27得点を記録し、新体制で初勝利を挙げる。続くオーストラリア戦は前半は互角に持ち込んだが、後半は防戦一方となり16点差で敗れた。それでも、今後の成長を期待させるWindowとなり、ホーバスヘッドコーチも「絶対に良いステップで前に進めたから下を向く必要はない」と選手たちを労った。
Window3のオーストラリア戦はFIBAランキング3位の実力を見せつけられる結果となったが、富永啓生が5本の3ポイントシュートを含む18得点を記録し、鮮烈の代表デビューを飾った。また、吉井裕鷹や井上宗一郎も躍動し、新戦力の活躍が目立ったWindowとなった。
その後、Window4では馬場雄大が実力を発揮し、覚醒した河村勇輝が存在感を示すなど、日本は徐々に個とチームが噛み合い始めていった。そして、Window6ではジョシュ・ホーキンソンや金近廉ら新戦力が躍動。難敵のイランに大勝し、最終戦のバーレーンに勝利し、アジア地区予選を5連勝で締めくくった。開催国枠での本大会出場は決まっていたものの、F組3位に入り、自力での出場権獲得を果たした。
ホーバスヘッドコーチは「5連勝で自信もついて、良いチームになった」と総括。そして、「世界に『日本は3ポイントシュートが入る』というイメージを植え付けることができた。イメージを作ることは重要で男子もそれができた」と話し、8月の本大会に向けて大きな手ごたえを感じている。