タフなミドルシュートと3ポイントシュートで5得点をマーク

1月28日、アルバルク東京はホームで新潟アルビレックスBBと対戦した。ゲームハイの27得点を挙げた安藤周人や16得点のザック・バランスキーを筆頭に、試合を通して高確率で3ポイントシュートを決め続けて90-79で勝利し、7連勝となった。

この試合のA東京は、10月下旬から続くホームゲームでの連勝を13に伸ばした他にうれしい出来事があった。それは12月から特別指定選手として活動している京都産業大2年の宇都宮陸が初得点を挙げたことだ。

A東京が16点リードの第4クォーター残り3分、宇都宮は同ポジションの笹倉怜寿に代わって出場すると、「ベストなポジションじゃなかったけどしっかり打ち切れたのは良かったです」と振り返るように、最初のオフェンスでショットクロックがない中で距離のあるミドルシュートを決めてA東京での初得点を記録した。そして、残り20秒を切った場面では素早いボールムーブからフリーでパスを受け、Bリーグ初の3ポイントシュートも成功させ、5得点を挙げた。

これまでのプレータイムは2試合合計で48秒と限られていたが、この試合では3分6秒と出場時間を延ばし、初得点もマークした宇都宮は自身の得点について次のように振り返る。「自分のポジションではありませんでしたが、出させてもらったことに感謝して得点できたことに自信を持っていきたいです。でも、ミスも目立ったので、また試合に出る機会があればもっと良いパフォーマンスを出せるように頑張りたいと思います」

これまでロスター入りした10試合のうち出場したのは今日の試合を含め3試合のみだが、宇都宮はベンチから学び得るものは多いと話す。「試合中に喋っている量がこれまでと違うと感じました。ベンチにいる間は、なぜあのポジションであのプレーをしたのかっていうのを先輩方に聞いたりして、今のプレーは正しいかどうかという話をすることが多いです」

また、デイニアス・アドマイティスヘッドコーチからは主にオフェンスでのコントロールについて求められていると言う。「(アドマイティスヘッドコーチは)ゲームコントロールを重要視されていて、自分のしたいことだけじゃなくて、周りにどれだけパスを供給してコントロールできるかが大事になります。そういった部分を普段の練習から意識して取り組むようにしています」

この試合の宇都宮は得点だけでなくオフェンスでのミスも多く、2ターンオーバーにブロックショットも浴びた。「ミスの方が全然多かったので自己評価は30点くらいですね」と、辛口な自己評価をした宇都宮は、残り少ない特別指定選手としての活動に向けて次のように意気込んでいる。「相手のディフェンスに対してどのようにアジャストすべきかをコーチ陣から細かく教えてもらっています。今後プレーしていく上で、パス、ドリブル、シュートはもちろんのこと、丁寧にゲームコントロールすることを頑張っていきたいと思います」

大学界を代表するポイントガードの宇都宮がA東京での活動を糧にさらなるステップアップを見せてくれることに期待したい。