八村塁

安定したオフェンスを見せるもディフェンス面の課題を露呈

ウィザーズがホームでブルズと対戦。ウィザーズはブラッドリー・ビールとクリスタプス・ポルジンギス、ブルズがデマー・デローザンと主力が欠場する中、同点で迎えた最終クォーター残り7秒にカイル・クーズマがタフな3ポイントシュートを沈めてウィザーズが100-97で勝利。連敗を3でストップした。

試合開始5分半、コートに送り出された八村塁はショットクロックわずかな場面でボールを託され、3ポイントシュートを放つも外れてしまう。それでも、直後にはトランジションから積極的にアタック。アレックス・カルーソを跳ね除けてフィニッシュまで持ち込み、ザック・ラビーンのブロックに遭ったが、これでゴール下が不在となりタージ・ギブソンのバスケット・カウントを呼び込んだ。

残り1分の場面では1on1の高いスキルを披露。フィジカルを生かした右方向へのドライブで押し込むと、空いた左側のスペースへターンし、そのままリバースレイアップを成功させた。また、第2クォーター序盤にはコービー・ホワイトとのミスマッチを突いてポストアップすると、インサイドを警戒する相手の裏をかき、フリースローラインから得意のミドルシュートを沈めた。デリック・ジョーンズJr.とのマッチアップではフィジカルと高さの優位性を存分に生かし、2つのファウルを誘発。獲得した4本のフリースローをすべて成功させ、前半で8得点を挙げた。

最終クォーターにはアウトナンバーを作って速攻の先頭を走ると、ゴール下で待ち受けるラビーンのチェックをかいくぐり、イージーなレイアップを成功させて10得点目を記録した。長距離砲のタッチに苦しんだ八村は3本すべての3ポイントシュートを外したが、2点のフィールドゴールは6本中3本を成功させた。終盤に出番は訪れなかったが、20分の出場で10得点5リバウンド1スティールを記録し、3試合ぶりに得点を2桁に乗せた。

オフェンスではミスマッチを突くなどアドバンテージを取ったが、マークマンの距離を見誤って3ポイントシュートを打たれ、 イージーにドライブで抜かれる場面も見受けられた。ディフェンス面の課題を解決できず、出場時のプラスマイナスはチームワーストの-12となった。