横浜ビー・コルセアーズと三遠ネオフェニックスは天皇杯から続けて3連戦に

秋田ノーザンハピネッツvs川崎ブレイブサンダース
7勝9敗で東地区5位の秋田と、9勝7敗で中地区2位の川崎との対戦。信州ブレイブウォリアーズに連勝した勢いでアルバルク東京にもホームで大勝し波に乗っていた秋田だが、前節は千葉ジェッツに連敗した。両日ともに序盤はリードする展開からの逆転負けとなったが、チームでクリエイトしながらしっかりシュートを打てている印象。古川孝敏が2試合とも2桁得点を記録したように、今節も日本人選手の得点に期待したい。一方、川崎は前節、島根スサノオマジックと明暗がくっきり分かれた1勝1敗に。第1戦はディフェンスもハマり、シュート成功率も高く完勝するも第2戦ではディフェンスが崩壊して大敗となった。ニック・ファジーカスやジョーダン・ヒースの安定感に加えて、篠山竜青や納見悠仁などの日本人選手が日替わりで活躍できているのは好材料だ。直近の直接対決は、記憶に新しい中山拓哉のハーフコート3ポイントシュートによる逆転ブザービーターで秋田が勝利。お互いに12月の連戦を乗り切るために、勢いをつけたいところだ。

群馬クレインサンダーズvs名古屋ダイヤモンドドルフィンズ
11勝5敗で東地区3位の群馬と、12勝4敗で西地区2位の名古屋Dとの対戦。前節の群馬は、同地区8位の茨城ロボッツと接戦となり、1勝1敗に終わるなど波に乗り切れていない。7日に開催された天皇杯4次ラウンドは島根に乗り込んでのアウェーゲームだったが、見事に勝利してクォーターファイナルへの進出を決めた。この試合では73得点と決して多くない得点ながら、5人が2桁得点とバランスの良いオフェンスが展開できている。一方、前節の名古屋Dは富山グラウジーズを相手に連勝。自慢のオフェンスが爆発して2試合とも90得点に乗せるらしいバスケが見られた。しかし、天皇杯4次ラウンドでは、千葉Jの猛攻を抑えることができずに敗戦。ターンオーバーが多く流れをつかむことができなかったが、シュート成功率が悪くなかった(47.7%)ことは救いだろう。現在、フィールドゴール成功率がリーグ1位(名古屋D)と2位(群馬)の対戦のため、オフェンスシブなゲームを期待したい。

横浜ビー・コルセアーズvs三遠ネオフェニックス
8勝8敗で中地区4位の横浜BCと、同じく8勝8敗で中地区3位の三遠との対戦。天皇杯4次ラウンドの対戦カードが今節も続いて3連戦となる。天皇杯で勝利した横浜BCは、河村勇輝が3試合連続でキャリハイを更新する36得点と好調を続けており、チャールズ・ジャクソンも22得点15リバウンドと存在感を示した。元々11名のロスターゆえ、第3クォーターで負傷した大庭岳輝の具合が今後のリーグ戦にも影響してくるかもしれない。一方、三遠は外国籍選手がアイゼイア・ヒックスの一名のみと苦しいロスターながら、終盤まで何度も追い上げを見せるなど粘り強く戦った。特に、佐々木隆成と細川一輝は確率良くシュートを成功させて健闘したが、オフェンスリバウンドを多く取られたことが敗因となったため、今節ではリバウンドの修正に期待したい。同一カード3連戦というチャンピオンシップ以外では多くないカーディングのため、コーチ陣の手腕にも注目だ

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アルバルク東京vs京都ハンナリーズ
11勝5敗で東地区2位のA東京と、7勝9敗で西地区6位の京都との対戦。前節は三遠にきっちり連勝したA東京だったが、天皇杯4次ラウンドでは信州のチームディフェンスを攻略しきれずに敗れた。チャンピオンを狙うチームとしては、この悔しさをリーグ戦で晴らしたいところだ。一方、京都は前節の信州に続き、今節もディフェンスに重きを置くA東京とのタフなゲームに。前節は両日ともに3ポイントシュート成功率が高く連勝も見えていたが、信州に意地を見せられ星を分け合った。久保田義章やジェロード・ユトフは変わらず好調だが、平均2桁得点以上のマシュー・ライトが前節は元気がなかったので復活に期待したい。A東京はアドバンテージが取れるジャスティン・コブスを中心にオフェンスを組み立てたいところだが、逆に京都がどのような対策をしてくるのか注目だ。

富山グラウジーズvs宇都宮ブレックス
4勝12敗で中地区7位の富山と、8勝8敗で東地区4位の宇都宮との対戦。前節の富山は名古屋Dに連敗したものの、第2戦の残り2分を切ったところまでわずか2点差と善戦していた。オフェンスは噛み合う場面も見られたので、チームディフェンスからリズムをつかみたい。ジョシュア・スミスも前節から復帰しているので、ここから反撃の狼煙をあげたいところだ。一方、前節の宇都宮はホームで横浜BCに手痛い連敗を喫し、勝率を5割に戻してしまった。外国籍選手が2名体制のタフなロスターではあるが、インサイドの安定感は健在。オフェンスの終わり方が良くないことから横浜BCに流れを作られたため、今節は持ち味のトランジションを意識したディフェンスを徹底したいところ。両チームとも強力なインサイド陣に加えて、得点力のあるガードを擁しているため、どこでアドバンテージを取ってくるのかが注目となる。

琉球ゴールデンキングスvs茨城ロボッツ
13勝3敗で西地区1位の琉球と、5勝11敗で東地区8位の茨城との対戦。琉球は名古屋でのアウェー3戦を全勝で終えて、ホームに茨城を迎える。前節はファイティングイーグルス名古屋を持ち前のディフェンスでシャットアウトした上で、岸本隆一と今村佳太が両日ともに2桁得点を記録するなど盤石の強さを見せた。また、アレン・ダーラムは2試合ともダブル・ダブルを達成しており、特に、第4クォーターで得点を重ねる勝負強さが目立った。一方、前節の茨城は東地区上位の群馬との対戦となったが、B1昇格同期対決で意地を見せて1勝1敗に。チェハーレス・タプスコット、エリック・ジェイコブセン、トーマス・ケネディといった得点源がしっかりスコアした上で、平均以下の得点が続いていたキャプテンの平尾充庸が渾身の24得点とチームを盛り上げた。琉球の堅いディフェンスを茨城のオフェンスが打ち砕けるか注目だ。なお、茨城がB1に昇格した昨シーズンは対戦が組まれていなかったため、今節が初めての対戦となる。