難敵グリズリーズに連勝、開幕6勝2敗とスタートダッシュに成功
現地10月29日にグリズリーズとの激闘を124-123で制したジャズは、31日の同チームとの2戦目でも31得点を挙げたラウリ・マルカネンを軸としたバランスの取れたオフェンスを展開して121-105と快勝し、難敵相手に連勝を遂げた。
31日の2戦目は互角の立ち上がりとなったが、第2クォーターに入るとジャズはマルカネンが3本中3本成功、マリーク・ビーズリーが2本中2本成功と、このクォーターで3ポイントシュートが13本中7本成功と爆発する。さらに守っては相手をフィールドゴール19本中6本成功に封じることで38-18のビッグクォーターを作り、61-44で前半を終えた。後半に入ってもジャズの勢いは止まらず、第3クォーター終了時点で23点の大量リードを奪い楽々と逃げ切った。
オフにドノバン・ミッチェルとルディ・ゴベアの大黒柱を揃って放出し、チーム解体を選択したジャズだが、ホーム4戦全勝を含む6勝2敗とリーグ全体に良い意味でサプライズを起こしている。この快進撃の要因は、個人技に依存せずチームでしっかり戦えていることが挙げられる。この試合でもジャズは先発3人、セカンドユニット3人の計6選手が2桁得点を挙げて勝利をつかんだ。
ベテラン司令塔のマイク・コンリーは、今のジャズは負けん気が強く、心身ともにたくましいメンバーが揃っていると強調する。「誰も引き下がらないし、恐れることは何もない。僕たちはそういうチームなんだ。肘打ちをくらったり、多くのファウルを吹かれたりしてもみんな気にしない。そういうメンバーと一緒にいるのは楽しいよ」
現在チームトップの平均21.4得点を挙げているマルカネンは、この試合で31得点に加えて、11リバウンド4ブロックを記録するなど守備面でもチームに貢献。指揮官のウィル・ハーディーもマルカネンのディフェンス面について「ラウリは5番でプレーしている時、ゴール下でリングを守る能力がとても高い。彼は正真正銘の7フッター(213cm)であり、機動力とサイズを備えている本当に効果的なディフェンダーだ」と高く評価した。
マルカネンという新しい攻守の要を中心に、生まれ変わったジャズが今の勢いをキープし上位戦線に絡んでいくことができるか。現地2日からのマーベリックス、レイカーズ 、クリッパーズとのアウェー3連戦でどんな戦いを見せるのか楽しみだ。