滋賀の攻め手を封じる堅守で主導権を握る
10月29日、リードを奪いながらも逃げ切れない戦いが続き4連敗中の滋賀レイクスターズは、開幕5連敗からの3連勝と波に乗るシーホース三河をホームのウカルちゃんアリーナへ迎えた。
第1クォーターは金丸晃輔のアウトサイド、アイザック・バッツのインサイドプレーを起点とするオフェンスで攻め立て先行する三河に対し、滋賀は二ノ宮康平の緩急を使ったドライブ、高橋耕陽のスピード、ガニ・ラワルのインサイドプレーなど各選手の持ち味を上手く引き出したチームオフェンスで盛り返し、19-18と逆転して第2クォーターへ。
それでも第2クォーターに入ると、4番としてプレーするジェームズ・サザランドのところで起点を作られる。サザランドのポストアップは荒尾岳が巧みなディフェンスで持ちこたえるも、アウトサイドにディフェンスが引き出されて3ポイントシュートが入り始めると三河に流れが傾く。
さらに三河のインサイドの守備を崩せず、パス回しがアウトサイド一辺倒に。個人でドライブでの打開もうまく行かず、攻め手をなくした滋賀は第2クォーターで得点わずか6と失速。24-36と2桁のビハインドを背負い前半を終えた。
金丸が25得点でオフェンスを引っ張る
後半もディフェンス強度を維持した三河が主導権を握り続ける。パスを素早く回してチームオフェンスを仕掛けようとする滋賀に対し、ガードへのプレッシャーを強めることを徹底。パスとドライブでズレを作ろうとする滋賀の動きをフィジカルなディフェンスで食い止めた。
オフェンスでは金丸が違いを見せる。インサイドへのカットイン、得意のアウトサイドシュートと多彩なオフェンスを仕掛け、シュートを高確率で決め続けた。両チームとも守備が目立つ試合展開で、後半だけで16得点は出色の出来。試合を通じて両チーム最多の25得点を挙げた金丸だが、「チームメートが見てくれていて、しっかりとスクリーンもかけてくれたので自分のシュートが生まれました」と、チームで積み重ねた得点であることを強調した。
最終スコア77-56で三河が勝利。これで5連敗後の4連勝。特にこの試合は攻守が噛み合い、良いディフェンスから良いオフェンスへとつなぐ好循環が生まれた。一方の滋賀は川崎相手に金星を挙げた後は5連敗。三河の強度の高いディフェンスに圧倒されただけに、今夜の第2戦ではオフェンスで強気に仕掛ける気持ち、攻め切る力が求められる。
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