ロンゾ・ボール

チーム戦術と司令塔としてのスタイルが合致、ブルズに不可欠な存在

ロンゾ・ボールは昨シーズンにブルズに加入し、加入早々から司令塔として存在感を発揮していた。ところが年明けに膝の痛みを訴え、何試合かを欠場して様子を見た上で手術に踏み切ることに。左膝の半月板損傷だが軽度のケガで、8週間前後で復帰できるとの見込みだったが、結局そのままシーズンを終えた。

ロンゾは35試合の出場で13.0得点、5.1アシストを記録。スタッツ以上にトランジションを重視するチーム戦術と個人のプレースタイルが噛み合い、彼が出場した試合は22勝13敗と結果が出ており、彼が離脱した時点でブルズは東カンファレンス首位にいた。チームはその後に失速し、東の6位でプレーオフに進んだものの、ファーストラウンドでバックスに完敗を喫している。

新シーズンのブルズにとってもロンゾの存在は大きいのだが、彼の復帰はまた遅れそうだ。昨シーズン後半、ワークアウトの強度を上げるたびに痛みが再発し、今もその状況が続いていると『ESPN』は報じている。トレーニングキャンプには参加せず、10月20日のレギュラーシーズン開幕に間に合うかも分からないそうだ。

4月の時点でロンゾは「来シーズン、82試合にフル出場するために必要なことは何でもする。それがこの夏の僕の最優先事項だ」と語ったが、その進捗は彼の希望とは大きく異なっている。

ブルズは今オフにゴラン・ドラギッチと契約しており、アレックス・カルーソにコービー・ホワイト、アヨ・ドスンムと既存の戦力も含めてガード陣の駒は揃っている。ただ、ブルズが目指すプレースタイルの起点として最も適性のあるのはロンゾで、彼の欠場が長引くことはチームの計画を狂わせることになりそうだ。