今大会で平均15.6得点、10.6リバウンドを挙げた川島がオースルター5を受賞
『バスケットボールU18アジア選手権』に挑んだ男子日本代表は、準決勝でレバノンを下して、2016年大会以来3度目となる決勝に進出し、韓国代表と対戦した。
立ち上がりで韓国に3ポイントシュートで先制点を許すが、日本も湧川颯斗が勢いのあるドライブでバスケット・カウントを奪い、3点をお返し。その後も日本は3ポイントシュートとペイントアタックなど、外と中からバランス良く得点を重ねる。ディフェンスでも足を動かしてチームで守り、韓国オフェンスを簡単にはペイントエリア内に入れさせずに、24-19で第1クォーターを終えた。
第2クォーターも川島悠翔のドライブからのキックアウトに合わせた星川開聖がミドルシュートを決めるなどチームでボールを繋げば、川島がディフェンスリバウンドからのコースト・トゥ・コーストを決めてリードを保つ。しかし、 韓国にトラップを仕掛けられてリズムを崩すと、思い切りの良い3ポイントシュートを決められたことで一進一退の攻防が続く。また、相手のゾーンディフェンスに手を焼き残り約2分で38-39と逆転されリードチェンジが続いたが、残り3秒でオフェンスリバウンドを取った星川がセカンドチャンスポイントをねじ込み、46-44で前半を終えた。
第3クォーターも互いに譲らない時間が続いたが、湧川が3点プレーとなるバスケット・カウントを決めると、続くポゼッションでもディフェンスリバウンドを取った湧川がそのままボールプッシュ。そして、早いパス回しで韓国ディフェンスを揺さぶり、小澤飛悠が3ポイントシュートを射抜いて60-56とリードを広げた。その後もハードな守備からタフショットを打たせては全員でリバウンドを取ることでリズムをつかんだ日本は、このクォーターの残り約4分半を10-3と圧倒し、64-59で最終クォーターへ。
湧川はチームハイの15得点と12リバウンド5アシスト3スティール1ブロックを記録
日本が6点リードで最終クォーターを迎えたが、ゴール下でのフィジカルを生かした力強いプレーに加え、3ポイントシュートを許し、開始2分半で64-66と逆転された。また、オフェンスでも相手のゾーンを崩すことができず、苦しい時間が続く。そこから再びリードチェンジを繰り返す時間が続いたが、小澤の3ポイントシュート、そして湧川のスティールから山田哲汰がダンクシュートを沈め、71-68とリードを奪い返した。しかし、ちょっとしたディフェンスのズレから韓国に3ポイントシュートを許し、残り2分半で同点に追いつかれると、残り1分を切っても73-73と拮抗するが、日本はターンオーバーから相手に速攻を許し、残り23秒で73-75に。ラストポゼッションで湧川が強気のアタックを見せるも韓国ディフェンスに阻止され、逆に相手に残り3秒でダメ押しとなるレイアップを許し73-77で敗れた。
日本はこの試合で湧川がチームハイの15得点と12リバウンド5アシスト3スティール1ブロックを記録し、星川がフィールドゴール7本中6本成功の14得点6リバウンド2アシスト、小澤が3ポイントシュート7本中4本成功の12得点3リバウンド4アシストを記録した。また、エースの川島は両チーム合わせて唯一となる40分フル出場となり、10得点とゲームハイの13リバウンドを記録した。
試合時間40分間のうち28分16秒は日本がリードをしていたが、ターンオーバーは19本(韓国は13)となり、特に勝負どころでのプレーに差が出た決勝戦となった。
また、今大会で平均15.6得点、10.6リバウンド、2.2アシスト、1.6ブロックを挙げた川島がオースルター・ファイブを受賞した。
U18男子日本代表12名
ジェイコブス晶(横浜ビー・コルセアーズU18)
マックニールキシャーン大河(Tokyo Samurai)
轟琉維(福岡第一高等学校 3年)
湧川颯斗(福岡大学附属大濠高等学校 3年)
境アリーム(開志国際高等学校 3年)
山田哲汰(白樺学園高等学校 3年)
小澤飛悠(中部大学第一高等学校 3年)
八重樫ショーン龍(仙台大学附属明成高等学校 3年)
坂本康成(中部大学第一高等学校 3年)
星川開聖(洛南高等学校 3年)
副島成翔(福岡大学附属大濠高等学校 3年)
川島悠翔(福岡大学附属大濠高等学校 2年)