「練習すればするほど自信が沸いてくる」
ナゲッツのジャマール・マレーは、オーストラリアのメルボルンにオープンしたNBAストアにゲストとして招かれた。そこでメディア対応した彼は、開幕に向けたコンディションについて「すごく良い感じ。練習すればするほど自信が沸いてくる」と力強い言葉を発した。
2021年4月のウォリアーズ戦で左膝前十字靭帯断裂の大ケガを負ったマレーは、2020-21シーズンのプレーオフを含めた残り試合だけでなく、2021-22シーズンも全休した。「プレーオフを2回も欠場したから、すごく多くのチャンスを逃したように感じる。ナゲッツの実力は間違いないのに、チーム全体がコンディションの問題を常に抱えていて、本来の力を出せないままプレーオフでサンズに、ウォリアーズに敗れてしまった。気分としては最悪だね」
昨シーズンのプレーオフを見据えて復帰の準備を進めているという噂もあったが、結局マレーはこれを回避しており、復帰は新シーズンの開幕となる。「実際、プレーオフに間に合わせようと思って努力してきた。でも、プレーオフで復帰しても、思い通りに動いてプレーすることはできなかったと思う。これからのことを優先したんだ」
その前のシーズン、『バブル』でのプレーオフはナゲッツとマレーにとって大躍進の記憶だ。カンファレンスファイナルでレイカーズに敗れたものの、ジャズとクリッパーズ相手にGAME7を勝ちきる勝負強さを見せ、点を取りまくるマレーのインパクトはすさまじかった。
マレーがあのインパクトを取り戻すことができれば、2年連続MVPのニコラ・ヨキッチの支配力と合わせてナゲッツはNBA優勝を狙える。ただ、マレーは自分のパフォーマンスについて『さらに上』を目指している。
「2020年のプレーオフの調子を取り戻す自信はあるよ。あれが自分のベストだったとは思っていないんだ。今までみんなが見たことがない、その上のレベルを目指すよ」
長いリハビリを乗り越えたマレーは、今夏のサマーリーグ時期にチームに帯同し、若い選手たちとフルメニューでの練習を行うまでに回復している。新シーズン開幕には100%のパフォーマンスが期待できそうだ。
マレー自身、大きな手応えを得ている。「あとはそのレベルまで行くだけ。ワクワクしているよ」