堅守からの素早いトランジションが威力を発揮
開幕から10試合が経過し、9勝1敗でNBA全30チームのトップを走るクリッパーズ。東カンファレンス11位のネッツとの一戦は、第1クォーターで25点差をつけ、十分な余力を残す完勝を収めた。
開始早々にクリッパーズのクリス・ポールが素早いトランジションからミスマッチを作り出す。素早い展開に追いつけないネッツは、センタープレーヤーなど本来ポールのマークではない選手がポールのマークをせざるを得ない状況となり、守備は壊滅状態に陥った。
ポールはスピードのミスマッチを突いて自由自在のオフェンスを展開。開始1分半で12-0のランを決め、その後もポールのピック&ロールからの連動した動きで得点を重ねていった。
対照的にネッツはクリッパーズのディフェンス網に捕まってパスが回らない。1on1の多用で攻撃は単調になり、一人ディフェンスを抜いても、ゴール下でブロックショットを狙うデアンドレ・ジョーダンのプレッシャーからイージーシュートが打てなかった。
全員得点でベンチメンバーも充実
クリッパーズは第1クォーターを39-14と圧倒。セカンドユニットも安定した力を見せ71-47で前半を折り返す。第3クォーターに入り先発メンバーが戻ったクリッパーズは、またしても素早いトランジションからアウトナンバーを作り出しネッツを突き放す。
JJ・レディックの3ポイントシュートやブレイク・グリフィンのパワフルなプレーで加点。点差が30を超えたところで先発メンバーは退き、そのまま127-95で勝利した。
クリッパーズは先発4人が2桁得点を上げ、出場した全員が得点を記録。30分以上出場した選手が誰もいないという『省エネ』な試合運びとなった。また先発メンバーが全員がスティールを記録し、21ものターンオーバーを誘発。その数字がディフェンスの良さを物語る。
勝利したクリッパーズは両リーグ通じて10勝一番乗りとなり、がっちりと首位をキープ。ネッツはジェレミー・リンとブルック・ロペスの復帰が待たれる状況だ。