ウォリアーズ

「私はレイカーズのオーナー、ジェリー・バスを尊敬している」

ウォリアーズはここ8年間で4度のNBA優勝、6度のファイナル進出を成し遂げるなど、プロスポーツ界では珍しいほどの繁栄を見せている。

2016-17、2017-18シーズンには連覇を成し遂げたが、翌2018-19シーズンのファイナルでラプターズに敗れてからは、クレイ・トンプソンの長期離脱とステフィン・カリーのケガが重なり、2019-20シーズンにはリーグ最下位という苦しい時期を経験した。

しかし、そんな状況下でも球団はロスターを一新することなく、シーズンを通して若手に経験を積ませ、ウォリアーズのバスケットを身体に染み込ませた。そして昨シーズンは、トンプソンが復帰し、カリー、ドレイモンド・グリーンといったコアメンバーが揃うと、勝てなかった2シーズンで経験を詰んだ若手の台頭もあり、NBA制覇を成し遂げた。

このようにアップダウンを経ながらも8年間で4度の優勝という輝かしい結果を残しているウォリアーズだが、2010年から筆頭オーナーを務めるジョー・レイコブは「現状にまだまだ満足していない」と、アンドレ・イグダーラとエバン・ターナーのポッドキャスト番組に出演した際に語った。

レイコブはレイカーズの現オーナー、ジニー・バスの父親であり、かつてのオーナーであったジェリー・バスを目標にしていると明かした。「私はレイカーズのオーナーだったジェリー・バスを尊敬している。33年間のオーナー生活の中で、16回もファイナルに進出したんだ。確率50%だなんて、かなりすごいことをやってのけた。私たちが現状を続けられるかは分からないが、私は絶対にやってのけるつもりだし、それが私のゴールでもある」

カリーが現在34歳で、トンプソンとグリーンがともに32歳ではあるが、まだまだコアメンバーとして数年はチームを牽引できるだろう。しかし、新シーズン終了後には、昨シーズンの優勝に欠かせなかったアンドリュー・ウィギンズが制限なしのフリーエージェントとなり、ジョーダン・プールは制限付きフリーエージェントになる。

ただ、ウォリアーズは昨年、カリーと新たに総額2億ドル(約266億円)超えの4年契約を結んだばかりで、同じく黄金期を支えるトンプソンとは2023-24シーズンまで、グリーンとも2023-24シーズンまでの契約(2023-24シーズンはプレーヤーオプション)を残している。

さらなる勝利を目指すレイコブとともに、ウォリアーズがどのように王朝を作り上げていくか注目だ。