ケビン・デュラント

デュラント個人としては好成績を残すもネッツはプレーオフ初戦であえなく敗退

ネッツのケビン・デュラントがトレードを要求したことが明らかになった。さらに希望する行き先として『Yahoo Sports』のクリス・ヘイズ記者はサンズ、『ESPN』のエイドリアン・ウォジナロウスキー記者はヒートと、具体的なチーム名まで挙がっている。

デュラントは2019年に4年契約でネッツに加入。ウォリアーズ時代の2019年プレーオフで負った故障により移籍1年目はシーズン全休となったが、昨シーズンは55試合出場で1試合平均29.9得点7.4リバウンド6.4アシストと、ネッツ加入以降ではベストの数字を残していた。

しかし、2020-21シーズンにカンファレンスセミファイナルでバックスに第7戦の末に敗れたところから、今シーズンはプレーオフ初戦でセルティックスにスウィープ負けを喫し、チームは失敗に終わっていた。シーズン途中にジェームズ・ハーデンをセブンティシクサーズに放出し、ベン・シモンズを獲得する大型トレードを実行したが、シモンズが故障から1試合もプレーせずに終了など、コート内外でチームがうまく機能していなかった。

ネッツはもう1人のスター選手であるカイリー・アービングがプレーヤーオプションを行使しての残留を明らかにした。しかし、そこから複数年の契約延長へと話が進展している様子はなく、ここでデュラントのトレードと合わせてアービングも放出するとなれば、チームを一気に解体する可能性も十分に考えられる。

ちなみに現在のデュラントの契約状況は4年総額1億9,800万ドル(約267億5,700万円)と高額で、契約最終年は37歳となっている。ただ、これまでの活躍ぶりからして、年齢と残り契約はトレードを成立させるための大きな障害にはならないだろう。今後、デュラントのトレードが成立するのか、その場合、行き先がどこになるのかは新シーズンの勢力図に大きなインパクトを与えることだけは間違いない。

また、ネッツは2023年ドラフト1巡目指名権との交換トレードでジャズからロイス・オニールを獲得することが分かっている。29歳のオニールは、NBA入りからジャズ一筋で5年間在籍し、今シーズンは全77試合先発で1試合平均7.4得点4.8リバウンド2.5アシスト、3ポイントシュート成功率38.9%を記録と、ウイングの即戦力として期待されている。