チームメート同士で士気と団結を強め合う効果アリ
チームスポーツでは、試合前に自らを鼓舞する『儀式』を用いるシーンがよく見られる。例えば、ラグビーのニュージーランド代表、通称「オールブラックス」は、試合前に民族舞踊『ハカ』で闘志を高める。アメリカンフットボールのチームでは、試合前にヘルメットをぶつけ合って試合へのテンションを上げていく場合もある。
NBAではどうだろうか。よく見られるのは試合前のハドル、いわゆる円陣を組んで団結を確認するシーンだ。プレーオフなど特別な状況下では会場のファンも巻き込んだ掛け声で、士気を高めることもある。
だが、最近サイドライン付近で目にする独特なコミュニケーション、『チームシェイク』をご存知だろうか? ウォーミングアップ終了後や試合開始直前、試合終了直後に見られる握手の一種なのだが、選手、チームによってその形は千差万別だ。NBA公式アカウントにアップされているチームシェイクを紹介したい。
冒頭で紹介しているのはニックス。右、左、右と3回タッチした後で両肩を左右に揺らす、もしくは右手同士で2回タッチした後で反転して片膝を上げる動きを取っている。
クリッパーズも独特なチームシェイクを行なっている。クリス・ポールとデアンドレ・ジョーダンのケースを紹介しよう。2人は前傾姿勢で向き合うと右、左、右と手を触れ合ってから両手を口元に持っていき、左右の指をクロスさせてから足を上げるパターンを採用している。
最近流行の『dub』ステップダンスのポーズを取り入れているのはセルティックス。
これらのチームシェイクは単なるお遊びではなく、重要な試合を前にプレッシャーを軽減しつつ、士気と団結を強める意味を持っている。ルーツとなる文化の違いこそあれ、部活やクラブチームでも独特なチームシェイクを行うことで、チームの絆を強められるだろう。