延長契約締結に関する質問にも「もちろん!」と即答
プレーイン・トーナメントを経て4年ぶりにプレーオフに進出したペリカンズは、ファーストラウンドで敗退したものの、来シーズンに向けてポジティブな結果を残せたと言っていい。
シーズン中のトレードでベテランのCJ・マッカラムが加わったことでチームとしてまとまったペリカンズには、プレーオフでもオールラウンドプレーヤーとしてサンズを苦しめたブランドン・イングラム以外にも、これからが楽しみな若手が揃っている。
しかし、来シーズン誰よりも注目されるのは、3年目の2021-22シーズンを足のケガにより全休したザイオン・ウィリアムソンだろう。ザイオンはシーズン終盤時期に試合前のウォームアップで身体を動かせるまでに回復していたが、球団の判断により今シーズン中の復帰を見送った。
シーズンを締めくくる会見に応じたザイオンは、コンディションについて「プレーできるかもしれない状態だった」と語った。「自分、チーム、フロントオフィスと話し合って、復帰を急ぐより、長期的な視点で物事を考える方が良いと判断した」
ザイオンによれば、ウォームアップ参加を提案したのは、元WNBA選手であり、現在はペリカンズのアシスタントコーチのテレサ・ウェザースプーンだったという。「テレサ・ウェザースプーンは、僕の気持ちが手に取るように分かる人。僕の気分が優れない時も理解してくれるし、気持ちを上げてくれる人でもある。(本拠地の)スムージー・キング・センターでのウォームアップを提案したのも彼女だった。『ここがあなたのコートなのだから、感触を思い出しておきなさい』と言われた。彼女はモチベーションを上げてくれる」
ザイオンは、来シーズン開幕前にペリカンズとの契約を延長するかどうかも注目されている。欠場中には移籍を希望しているとの噂も伝えられたが、「延長契約を提示されたらサインするか?」という質問に、彼は「もちろん」と即答した。「今シーズンのロッカールームは、これまでと雰囲気が違った。若い選手もコーチ・(ウィリー)グリーンの指示をすぐに理解していたし、ウチは特別なチーム」
移籍を希望した噂について、ザイオンは「噂に関しては、自分にはどうにもできない」と苦笑した。「以前も別のインタビューで答えたけれど、僕を知っている人は、自分がこのチームでプレーしたいのを分かってくれている」
マッカラム、イングラムに加えて、1試合平均20得点10リバウンド以上が見込めるザイオンのトリオが機能すれば、ペリカンズのチーム力は格段に増す。ザイオンがそのポテンシャルを存分に発揮できるかどうかで、来シーズンのペリカンズの行方が決まる。