サンロッカーズ渋谷

ディフェンスが最後まで機能し、すべてのクォーターで上回る

横浜ビー・コルセアーズvsサンロッカーズ渋谷の水曜ナイトゲームは、最後までディフェンスの強度が落ちず、連動したチームオフェンスも機能したSR渋谷が86-65で勝利した。

序盤はピック&ポップが機能したSR渋谷のペースに。スクリーナーとなったジョシュ・ハレルソンが外に開き、マークにつくレジナルド・ベクトンが外まで出てこられないのを見計らって3本の3ポイントシュートをすべて沈めた。さらに前線からのプレッシャーディフェンスからスティールに成功し、イージーシュートに繋げた。

それでも横浜は河村勇輝が巧みなゲームメークを見せ、厳しい圧力をかいくぐってアシストを連発。インサイドで力を見せたベクトンが10得点を固めるなど、20-25とビハインドを2ポゼッションに抑えた。

第2クォーターに入り、横浜は3本連続で3ポイントシュートが決まり、1点差まで迫ったが、その後はノーマークの場面でも決め切れないなど、7本連続で3ポイントシュートを落としてしまい失速。一方のSR渋谷はミドルシュートの精度が高く、ディフェンスの強度を保ったことで徐々にリードを拡大していき、後半に入ってもその流れは変わらなかった。連続でオフェンスファウルをコールされ、ライブターンオーバーを犯しても、ディフェンスの集中力は落ちず、イージーな得点機会を与えなかったことで主導権を渡さない。特に河村とパトリック・アウダのホットラインを潰したことで連続得点を与えず、タフショットを打たせ続けた。

14点ビハインドで最終クォーターを迎えた横浜は反撃のきっかけを作りたいところだったが、その気持ちが空回りし、開始約3分でチームファウルが5に到達し、直後にはベンチテクニカルまでコールされてしまう。ゾーンからマンツーマンに切り替えてもディフェンスが機能せず、残り5分55秒に渡辺竜之佑に3ポイントシュートを決められ、ビハインドが20の大台に乗ったところで勝負アリとなった。

ともにターンオーバーは10以下とミスの少ないゲームとなったが、SR渋谷が58.8%、横浜が38.7%とフィールドゴール成功率に大きな差が表れた。横浜の青木勇人ヘッドコーチも「ターンオーバーとセカンドチャンスを減らすことが今日のテーマでしたが、シュート成功率で差がついてしまった。ディフェンスの最後で相手にレイアップを与えてしまうといった展開が続き、ペイントエリアでのシュートを相手に高い確率で決められたことはもったいなかった」と試合を統括した。