Bリーグ

青森のスタッツ向上予想の結果は?

前節はファイティングイーグルス名古屋vs青森ワッツに注目した。この試合の注目ポイントは、すでにB2プレーオフ出場と東地区優勝が確定しているFE名古屋がタイムシェアを行うことを想定し、勝利を渇望する青森がいろいろな意味でスタッツを向上させると予想した点。特に注目したのは平均2桁得点を記録するルーキーの駒沢颯。そして得点、リバウンド、スティール、ブロックとなんでもできるセンターのレナルド・ディクソンだ。

注目の結果を見ていこう。FE名古屋は予想通りしっかりタイムシェアを行い、2試合通じて30分出場した選手がロスターに誰もいないという状況。ディクソンは2試合合計24得点12リバウンド4ブロックと素晴らしい結果を残したが、平均通りの活躍だった。その中で輝いたのはやはり駒沢。GAME1は19得点、GAME2は13得点と2試合連続チームハイの大活躍で、なんとか予想を成立させてくれた。

SR渋谷にとって負けられない『東京ダービー』に注目!

オフェンシブレーティング(100回攻撃した場合の平均得点)はA東京が119.7PTS、SR渋谷が107.5PTS。ディフェンシブレーティング(100回攻撃された場合の平均失点)はA東京が103.0PTSで、SR渋谷が111.0PTSなど、スタッツ上ではA東京が優位だ。しかし、チャンピオンシップ進出が確定し、ポストシーズンに向けて調整を行うであろうA東京と、チャンピオンシップ出場に向けて1度も負けられないSR渋谷では置かれている状況が違う。この2戦にかける思いはSR渋谷に軍配が上がるだろう。さらにSR渋谷はホームゲームでは2PT決定率が51%(平均48%)、3PT決定率が35.4%(平均32%)と向上する傾向があり、それに伴ってオフェンシブレーティングも110.3PTSと向上。守備面でも失点が低くなり、ディフェンシブレーティングは108.0PTSとホームでパフォーマンスが上がっている。

SR渋谷ブースターにとっては悲しい出来事ではあるが、大黒柱のジェームズ・マイケル・マカドゥが欠場の予想であるため、B.LEAGUE#LIVE2021プレイヤーとしてはプレータイム向上が見込まれる残り2名の外国籍選手には要注目だ。中でも特に注目したいのがジョシュ・ハレルソンだ。リバウンド本数やインサイドの強さもさることながら、先述のホームゲームにおける3PT決定率向上が大きな理由だ。

また、A東京のルカ・パヴィチェヴィッチヘッドコーチのバスケットを知るケビン・ジョーンズを獲得するのも良いだろう。両名はマカドゥと比較するとFA市場に残っている可能性が高い選手であるため、獲得しやすい点も有利に働きそうだ。残り2週間となった今シーズン、下位にいるプレーヤーは起爆剤として(中止のリスクはあるものの)両名の獲得を狙ってみるのも面白いかもしれない。