スポーツ観戦に不可欠な『食の主役たち』
今シーズンのBリーグは新型コロナウイルスの影響で試合中止が相次いでいる。徹底した感染対策を行った上で起こるため、それは仕方がないことだがクラブや選手、ファンは当然苦しい思いをしている。それは彼らだけでなく、当日に出店する飲食業界も同じだ。
香川ファイブアローズは食文化の情報発信を通じて、香川県の活性化と新たな食文化の創出を目指し、4月2日、3日に『旨辛フェス』の開催を企画。しかし、チームに新型コロナウイルスの陽性者が出たため、試合は中止となり、このイベントも開催することができなかった。
今回のイベントでは香川県の特産品である唐辛子を使用したオリジナルメニューを出品し、来場者のメニュー購入数により『初代旨辛メニューグランプリ』を決定する予定だった。出店者は多くの時間を割いてオリジナルメニューを考え、当日に販売するために仕込んできたが日の目を浴びることはなかった。
クラブのチケット収入の減少額に比べたら微々たるモノかもしれないが、イベントが中止になることでこれまでに費やした時間や仕込んだ食品が無駄になることは、出店者にとって決して小さくないダメージだ。香川とともに今回のイベント企画に携わった『RESILENZ』の近藤優は言う。
「本企画に関わる皆さまと香川ファイブアローズを中心に香川を盛り上げていこうという高い志を持っていただけに、本イベントの中止はとても残念で仕方ありません。今回はこのような結果となってしまいましたが、香川県と香川ファイブアローズの魅力を皆様に知ってもらえるように今後もわくわくする企画を創出したいです」
香川はバスケだけではない、エンタテインメントを地域に提供するプロジェクトをスタートさせている。そして、香川の特産品や名産品の素晴らしさを伝える場ができることで、新しいファンとの『触れ合い』が生まれると信じている。スポーツ観戦に飲食ブースは欠かせない。Bリーグ観戦の際にはこうした『食の主役たち』にも注目したい。
出店予定だったお店4選