琉球ゴールデンキングス

前半で12本中9本の3ポイントシュートを成功させ61得点

琉球ゴールデンキングスvs名古屋ダイヤモンドドルフィンズの第1戦は、攻守両方で圧倒した琉球が前半で33点のリードを奪い、そのまま最終スコア97-65の大勝を収めた。

西地区首位と3位の対戦とあって、拮抗した展開になるかと思われたが、すべての選手がそれぞれの持ち味を発揮した琉球が序盤から圧倒した。ジャック・クーリーがインサイドで力を発揮しセカンドチャンスポイントを奪えば、ドウェイン・エバンスはいきなり8得点4アシストとマルチな活躍を見せる。名古屋Dはゾーンとマンツーマンを織り交ぜるチェンジングディフェンスでなんとか失点を防ごうとするが、ダブルチームを仕掛けてもギリギリでかわされ、ディフェンスが不利な状況から何本もアウトサイドシュートを許した。

琉球はボールがよく回る上に、ペイントアタックとキックアウトを繰り返すことで確実にノーマークの選手を作り出していく。そして、岸本隆一の3本を筆頭に、チームで7本中6本の3ポイントシュートを成功させた。3ポイントシュートを警戒されればカウンターで抜き去り、数的有利な状況でイージーシュートを決め、コー・フリッピンがミドルレンジのシュートを高確率で沈めた。

こうしてオフェンスが爆発した琉球が第1クォーターを36-19としたが、第2クォーターに入ってもその流れは変わらなかった。ファーストポゼッションで小野寺祥太が3ポイントシュートを沈め、早くもリードを20の大台に乗せると、特別指定選手の松本礼太も速攻に3ポイントシュートと持ち味を発揮して、リードを拡大していく。

悪い流れを止めたい名古屋Dはディフェンスの強度を上げ、序盤よりもアグレッシブにダブルチームを仕掛けたことで、このクォーターだけで7つのターンオーバーを誘発した。しかし、ボールを奪ってからオフェンスへ切り替える際にパスミスを連発してしまい、逆速攻を食らうシーンが何度も見られた。失点を防いでも琉球の堅い守りの前にタフショットを打たされ続け、フィールドゴールは11本中わずか1本の成功に抑えられた。

こうしてすべてが噛み合った琉球は12本中9本の3ポイントシュートを沈め、ターンオーバーからの得点で18-1、セカンドチャンスポイントで11-2と圧倒し、前半で61-28と大量リードを奪った。

後半最初のプレーで狩野祐介が3ポイントシュートを沈め、伊藤達哉がペースアップを図り連続で速攻を成功させるなど、名古屋Dも意地を見せて3分半で11-2と走った。しかし、琉球はタイムアウトを取ってすぐさま修正を図り、今村がタイムアウト明けのオフェンスで3ポイントシュートを沈めて悪い流れを断ち切った。その後も、スモールになった名古屋Dに対し、セカンドチャンスポイントでスコアして再び点差を30に戻した琉球が危なげなく勝利した。