フランク・ボーゲル

就任1年目にはレイカーズを10年ぶり17回目のNBA優勝に導く

現地4月11日、レイカーズが指揮官のフランク・ボーゲルを解雇したと発表した。

ボーゲルは2019-20シーズンからの3シーズンをレイカーズで指揮を取り、127勝98敗(勝率56.4%)を記録。就任1年目にはチームを10年ぶり17回目のNBA優勝に導いた。連覇を狙った昨シーズンはプレーイン・トーナメントを経て7位でプレーオフに進出したものの、ファーストラウンドでサンズに敗れた。そして、今シーズンはレブロン・ジェームズ、アンソニー・デイビス、ラッセル・ウェストブルックの『ビッグ3』に加えて、カーメロ・アンソニーなどの元オールスター選手を擁したチームで指揮を執ったが、主力のケガが相次いだこともあり、33勝49敗(西カンファレンス11位)でプレーオフはおろかプレーイン・トーナメント進出も逃した。

ボーゲルの契約はあと1年残していたが、レイカーズのバスケットボール運営担当副社長兼ジェネラルマネージャーのロブ・ペリンカとオーナーのジーニー・バスはこのタイミングでの解雇を決断した。ペリンカGMはクラブを通じて「私はコート上でもコート外でもフランクに多大な敬意を抱いている」とコメントを発表した。

「フランクは偉大なコーチであり、素晴らしい人間だ。2019-20シーズンNBAチャンピオンに導いてくれた彼の功績に、私たちは永遠に感謝する。今回の決断は非常に難しいものだったが、現時点での私たちには必要な決断だった。ここにいる全員がフランクと彼の素晴らしい家族の今後の成功を願っている」

ペリンカGMはボーゲルの後任をすぐに決めるつもりはなく、候補者リストも作成していないという。また、現時点でレイカーズはボーゲルのコーチングスタッフを解任していないと『ESPN』は報じている。

レイカーズを立て直すには、まずはロスター構築が最優先だ。ペリンカGMは今シーズンを「あらゆるレベルで残念なシーズンだった」と振り返り、「私が率いるフロントオフィスと適切なロスターを構築するところから始める。コーチが選手に責任を持たせ、コート上で実行させることから始まるんだ」と続けた。